【前回のまとめ】
前回は、フォアフット走法を取り入れる方に鼠径部の痛みを訴える方が多い。
フォアフット走法のキモの部分が、下肢(とりわけ下腿)の靭帯や腱の弾性=バネを上手に活用するという点にあり、
それらの構造物が一般的な日本人と外人さんとの間で差があること、そしてそうした構造物が弱い場合、
この走法は怪我に繋がってしまうこともあるだろう。
そのことが股関節の故障、とりわけ腸腰筋の遠位部(腱部)に故障をもたらすのはなぜだろうか?
と、書きました。
さて続き…
の前に、外人さんの足首の話をもう少し。
私たちの身体は皆同じ部品で組まれていますが、個々人でそれら部品の強さに違いがあったりします。
靭帯や腱といったコラーゲンでできた組織の発達の良い人もいます。
そうした方は関節の可動性が狭いというデメリットを持ちます。
一方で、捻挫を負ってもその回復がとてもいいというメリットも持っています。
その逆に、それらが弱い人がいます。
そうした特徴の持ち主は、関節の可動性がとても広いという特徴を持っています。
しかし、一方で関節が不安定になりやすく、捻挫をした場合、大きな怪我に繋がりやすく治りも悪いというデメリットを持ちます。
個人的な意見ではありますが、外人さん達(白人や黒人)は靭帯や腱の発達がよいのか、
いままでお会いした白人さんや黒人さんは皆、手首・肘・足首・膝がとても固かった。
でも、股関節の可動性は狭いと感じたことが少ないですね…
これはやっぱり大陸を移動してきたからでしょうか!?
ま、解らないことは解らない。
でも、黒人さんの股関節の伸展角度は日本人よりも大きい方が多いそうです。
それはそれとして。
何でそんなこと(外人さんは関節が頑丈)が判るって、実は若いころ合気道を習っていたんです。
合気道って手首や肘への関節技が多いんです。
外人さんと稽古すると彼らの関節の硬いこと硬いこと…
ちっとも技が効かない(-_-;)
それぐらい皆さん頑丈。
でも、柔軟性はというといま一つの方が多かった。
特に膝や足首の柔軟性は低い方が多かった。
いわゆるUNKO座りは皆さん苦手。
しゃがんでもらうと面白いように転げます。
あ、それに正座も苦手ですね。
正座と言えば…
昔、合気道を習っていたころ、国際専修生クラスという指導者養成コースに(日本人ながら…)いたことがあるんです。
その時、『先ずは正座から』という訳で、1.5時間、正座するだけという稽古があったんです。
これが外人さん達には地獄の1.5Hなんですね。
悲鳴をあげる者、さめざめと泣き続ける者、何かが降りてきたかの如くがくがく揺れ続ける者、
まるで地獄絵図でしたね(*^_^*)
僕の目の前に座っていたイタリア人のトニー(ブルースブラザーズの丸い方にそっくりでした)なんか
『白目向いてきたなぁ~』
って想った次の瞬間、
べろがのど仏に届きそうなほど、とんでもない長さで飛び出してきたりして…
びっくり人間コンテストだったらぶっちぎりで優勝でしょうね。
いま何してるのかな~、トニー。
いやぁ~、なつかしいなぁ
って、話が(かなり)それてしまいましたね
むむ(-"-)
しかも、だいぶ長くもなってきた。
では、続きはまた後日!
<つづく>
後日追記:セルフケアの動画をUpしました!
【ランニング障害のセルフケア=腸腰筋由来の鼠径部痛への対処=】