ダンスを嗜まれるAさんは、年末のパーティーで先生とデモンストレーションを踊ることが毎年の恒例行事。
今回は膝が痛くなったとのご相談。
私「おひさしぶりですねぇ~」
Aさん「今年もやっちゃいました(笑)」
そう、Aさんがどこかしら痛くしてご来院されるのも年に一度の恒例行事です。
ある年は頚だったり、またある年は腰だったりなのですが、Aさんの故障の背景要因は皆一緒なのが興味深いところです。
そわ何ぞや!?と申しますれば、
ズバリ!お腹がゆるの支えが弱いんです! キャー言っちゃった(>_<)
専門的には、頭と背骨と胸郭を「軸骨格」と申します。
でもって胸郭から骨盤を「体幹」というのですが、
この際そんなことはどうでもいいことで、
頭から骨盤までをまるっと丸めて捉えてください。
で、お腹が弱いと何が悪いのか?
お腹の筋肉は胸郭と骨盤をつないでいますよね。
ここが緩いと腰はどうなりますでしょうか?
そう!
反っちゃいますよね!
←おっと違った
←右が正常。左が「反り腰」です。図を見ると、お腹も緩んでいるでしょう!?
すると、腰の筋肉はめいっぱい縮みこんだ状態で働き続けることになりますね。
筋肉のなかのセンサー(筋紡錘)は縮んだ状態で使い続けると過敏になって誤作動を起こしやすくなるんです。
どうなるか?
痙攣しやすくなるんです。
するとどうなるか?
そう!
ギックリ腰のでき上がりです。
ということで、以前のAさんはギックリ腰になってしまったのです。
じゃあ、首の痛みはどうなのか?っていうとですね、こう考えるんですね。
腰が反るとそれより上の背骨はどうなりましょうか?
そう、骨の並びが崩れるんです。
成人の背骨は下の図のように、生理的にS字に曲がってるんです。
でもそのS字は、それぞれの椎骨(脊柱のパーツです)同士が窮屈にならない範囲で描かれるのが正常な状態なんです。
しかし、一部の椎骨の並びが狂うとそれに合わせて全体の骨の並びも変わってしまうんです。
ある時は沿った腰に見合った分だけ胸を丸め、顎を突き出し、本来のS字を窮屈に強めたり、
またある時は胸から首までを真っ直ぐに繋げたり…
すると、窮屈に押し込まれてしまう箇所が出てくるんですね。
そうなると、背骨の関節にや周囲の筋肉に無理な力がかかり続けて、それが故障につながったりするのです。
そこを踏まえつつ、Aさん。
彼女はダンスをされるわけです。
そのダンスでは、首をスラッと、背筋をスキッと見せなければならないわけです。
なもんですから、腰の反りの強さを胸と首をまっすぐにすることで誤魔化すわけです。
これを読んでいる皆さんも、胸を張って顎をグイッと引いてみてください。
はい、そうです。
あと1㎜伸張を高く見せようと頑張った身長測定を思い出して!!
グッと頭のてっぺんを引き上げて~~~~
いい~ですよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
って、できるかぁ~~~~~~
ね、無理があったでしょう!?
でも、そうした姿勢しかとれない条件がそろってしまうと、その無茶な姿勢が普段使いの姿勢になってしまうんですね。
そりゃ壊れもしようってもんでしょう!?
怖いことです。
はい、そんな感じでAさんは首を壊したわけですね。
で、今回は膝を壊したわけです。
お腹が緩んで膝が痛くなるって、いったいどういう仕組みなのでしょう?
むむむ(-"-)
結構な時間だな…
そろそろお家に帰らねば…
すみません。
第3のビールが僕を呼んでいるので、
今日のところはここまで!
…気がつけば本題に入っておりませんが、続きは後日!
これにてドロン!!!
ハッポー酒、冷えてるよぉ~~~