いやぁ~ありがたい!
今日はどういうわけだか貰い物が多い1日でした。
CASE1
「先生~、焼酎お好き⁉」
「ハイスキデス!」
「道で試供品の『そば焼酎&ソーダ』配ってたから持ってきたよ!」
「イヤァ~マイッタナ。チリョウオワルマデマテルカナァ⁉」
CASE2
「先生~、アタリメってお好き⁉」
=以下同文=
なんて感じでただいまいい気分でblog更新酎(中)
えっと、今日はですね「ストリクト」な動作の治療的な意義について書こうかと思います。
ストリクトというのは「厳格に」という意味で、トレーニングでは「ゆっくり丁寧に動く」といった意味で使われます。
で、そのストリクトな運動はリハビリにいいですよ!と声を大にして言いたいのですよ、僕は!!!
関節の故障の中でも徒手医学的な治療対象は機能障害と言われるもので、
その機能障害をいう状態は長引くと関節の変形へとつながってゆくんです。
で、関節の変形のような病態を「器質的疾患」なんて言って機能障害とは対極の障害と位置付けるわけですが、
関節の変形にみられる「形態的変化」こそは「器質的疾患」と言えますが、
変形した関節から発せられる痛みは変形した関節がもたらしたものではないものも多いのです!
ん?!マークつける割に歯切れの悪いい言い回しだって⁉
ま、その点について深堀したい方は「そば焼酎雲海」を飲みながらじっくりと語り明かしましょうね。
はい!
大まかにいえば変形した関節からの痛みの多くは「変形するような異常運動によって生じた痛み」なんです!
だから、変形するような異常運動を止めたら落ち着くんです。
え?
酔ってるか⁉
酔ってないってば!(って言ってる時点で怪しい)
で、その異常運動を止めるキーワードが「ストリクト」!
あ、いかん。
酔ってきた。。。
今日はご飯食べる暇がなかったからなぁ…
朝昼抜いて、もう21:44分。
夕飯時。
アタリメをかじりつつそば焼酎のソーダ割…
染みるな…(*´з`)
えっと、ストリクト!
そうそう!
その前に関節が変形してしまう原因となる異常運動について長々説明しましょうかね。
覚悟はいいでしょうか⁉
はい、始めます!
故障を負った関節を調べてみると、一定の方向へのグラ付き(不安定性)が見つかります。
この異常運動を「せん断運動」とか「シェアリング」なんて表現するのですが、
困ったことにいったん定着すると普通に身体を動かしただけで意図せずに繰り返されてしまうようになっちゃうんです。
なぜに困っちゃうのかというと、こうした関節のグラ付きは関節を支える組織に対していろんな悪さをするんです。
ガタガタとズレ動くたびに骨から関節包や靭帯組織を引きはがし、関節面を削り、筋肉の負担も増やし…
あの手この手で関節周囲の組織を傷つけてゆきます。
なんでこんなおかしな動きが出てしまうのかというと、
関節の運動に参加する拮抗筋の内でも多関節にわたって(中にはレバーアームの長い一関節筋も含まれますが…それは置いといて)付着する筋同士の張り具合(張力バランス)の狂いが原因しているんです。
多関節にまたがって付着している筋肉は強く収縮すると間に位置する関節にズレを生じさせる力を発します。
通常であれば関節の安定性に寄与するスタビライザー(いわゆるインナーマッスルですね)の働きによって関節がズレ動くような異常運動は止められるんですが、
不良姿勢や単一作業の過剰な反復のどによってスタビライザー(インナーマッスル・安定化筋)が十分に働けない状態に追い込まれていたりすると、多関節筋の張力による関節のズレ運動が止められず、上記のような悪さをしだすんです。
とはいえ、姿勢の悪さやら単一作業の過度な反復があったからと言って、初期にはシェアリングなんて異常な動きは現れません。
でも、異常運動が現れてなくたって関節自体やその周囲の組織に無茶な力はかかってはいます。
慢性的に無茶をし続ければヘタッてしまうのは人の常。
筋による支えがヘタれば今度は靭帯や関節包に寄りかかってでも関節を安定させようとします。
でもそれらにも限界があるわけで、無茶に対抗しきれなくなると靭帯や関節包もヘタッてしまい、異常な運動を止めるものがなくなるために「シェアリング=ズレ運動」が認識できるようになっちゃうわけです。
ここでちょっと「靭帯や関節包」について補足します。
靭帯や関節包はコラーゲンという非常に張力に強い繊維で作られています。
このコラーゲン、瞬間的な張力にはめっぽう強いんです。
なので、筋による支えが十分に効かなくてもしばらくは問題なくうごけます。
でもね、コラーゲンの繊維は持続的な張力には弱いんです。
どうなるかっていうと、ズルンッって伸びちゃうんです。
そんな性質を持っているので、習慣的に靭帯や関節包に寄りかかるような、
いわゆる不良姿勢をとっていると緩んでいってしまうんですね。
と、いうわけで
こうなるともう運動時のグラ付きを止めるものがありませんから、動くたんびに関節が傷ついて行ってしまうわけです。
そうした傷も、自然回復する速度が傷つく速度に勝っているうちは問題にはなりません。
でも、往々にして関節の異常運動によるダメージを負う組織は靭帯や関節包、関節軟骨といった再生の遅い組織なので、損傷が回復速度を凌駕してしまいます。
ダメージが蓄積してくると我々の身体は「違和感」や「痛み」を覚えるようになり、その時点で正しい対処がなされなければ徐々に大きなケガに発展してゆきます。
そうこうして私のような治療院に依頼が来るというわけです。
さて、こうした問題への治療ではまず関節のグラ付きを生み出している動力を黙らせなくてはなりません。
シェアリングの原因となっている多関節筋(あるいは長いテコを持つ一関節筋)の緊張(もしくは短縮)を見つけ出して取り除きます。
それがすんだら今度は関節の安定性を高めるために
・安定化筋の関節運動への参加
・相同性筋(前出の多関節筋だと考えてください。要は手足を大きく動かすための筋肉たちです。)と安定化筋の協調性の再建
を見据えた処置を行うわけですが、これが中々なされないケースが多いんです。
なぜならこうした反応を引き出すには患者さん自ら運動をしてもらう必要があるからなんです。
私自身は治療手技自体にそうした効果が含まれるものを使うことでフォーローしますが、
それでも強い日常動作※に耐えうる状態にまで引きあがるかどうかは個々の患者さんの身体が持つ条件次第となってしまうんです。
※例
・スポーツをする
・お子さんやお孫さんを高い高いする
・思春期の子供が暴れた際に制圧する
・ちゃぶ台をひっくり返す
など
一般的な治療現場では自動運動(「お辞儀すると腰が痛いんだよねぇ…」とか「バンザイすると肩が痛いんだよねぇ…」とか)での痛みがなくなったら世間一般の認識では治療終了!となりますが、
ところがどっこい、痛みの消失だけでは一件落着とはいかないもんなんです。
どういうことか?
例えば、
「やれやれようやく痛みが引いた!」
となっても、それは自分の身体を普通に動かす程度の軽い負荷の運動で痛みが感じられなくなっただけという可能性もあるわけです。
そうした軽い負荷ていどではグラ付かない強さが関節周囲に戻ってきたとしても
ちょっと強い運動をしたら実はまだグラついてしまう!って程度の機能しか取り戻せていなければ
ちょっとアグレッシブに動いただけですぐに治療が必要な状態に逆戻りする…
なんて憂き目にあってしまうんですな。
「また痛くなっちゃった!」って戻ってきた患者さんを診て、良識ある治療家は「まいどあり!」といかないわけです。
こういった時には『なんで治らなかったんだろうか?』って悔しがるほうが良識ある治療家でしょう⁉
でもってすぐに『さて原因は何だろうか?』ってさらなる改善を狙って情報収集のアンテナを立てるのが真っ当な治療家だとおもいますよ。うん。
そうでない先生は…
僕はいないと思うなぁ…ってかいないといいなぁ(;´∀`)
じゃあどうするか?ってなると、もう少し強い負荷をかけてもシェアリングを起こさない強さを手に入れてもらうための手を打てばいいってことになりますね。
で、その際に肝になるのが「ストリクト」な運動です。
ストリクトっていうのは、一つ一つの運動を勢いを使わずに正しいフォームで行うということです。
では何をもって正しいと言えるのか⁉
一つの答えは関節にシェアリングを起こさない運動ということになるでしょう。
え?
禅問答みたい⁉
そうですね。(*´ω`)
でも、実際にはそんなに難しくはないんです。
重力に負けずに、関節の構造に則った運動の集積としての全身運動を行えばいいんです。
え?
もっと難しい⁉
そうですか…(*´Д`)
じゃ、具体的に書いてみましょう!
痛みは引いたけど…ってなったらまずは単純な動作から動きの良し悪しを体感することから始めるといいんです。
それにはスクワット/デッドリフト/ベンチプレスなんて種目がいいですよ。
ただし、これらはパワーリフティングの競技者として実力を持った先生に教えていただいた方がいいと思います。
実践なくんば証明されず
証明なくんば信用できず
ですからね。
高強度の鍛錬から導き出された答えほど強い答えはないでしょう⁉
頭でっかちな先生の考えた実践も照明もされてない運動処方ほど頼りないものはありませんよ。
ん?
なんか爆弾発言かな…
ま、事実ですな。
持論ですが、実践から得た結果に学問はついてゆくものです。
ま、尻切れトンボですが、そういうことで!