【頸肩腕症候群】
●広義の頸肩腕症候群
首から肩・腕・背中にかけての痛みやコリ、知覚異常(多くは「しびれ感」)
といった症状が診られる。
●狭義の頸肩腕症候群
胸郭出口症候群や変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニアなど
他の整形外科的疾患が確認できないが
首から肩・腕・背中にかけての痛みやコリ、異常感覚(多くは「しびれ感」)
といった症状が診られるもの。
男性より女性のほうがかかりやすいといわれています。
(確かに女性のほうが多いです。)
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【斜角筋のトリガーポイント】
Lippincott Williams& Wilkins
[TRAVEL&SIMONS’ TRIGGER POINT FLIP CHARTS]より引用
先週の金曜日(だったかな!?)、
頚・肩・腕・指(親指や人差し指)のシビレの相談を4件立て続けにいただきました。
同じ故障の相談の重なる日って、時々あるんです。
『あ、きょうはギックリ(急性腰痛)多いな』
とか
『きょうは寝違え(急性斜頚)の当たり日だな』
とか…
で、この日は「頸肩腕症候群」
どの方もデスクワークをされている方でした。
「腕や指がしびれて困る」
とおっしゃるので早速神経へのダメージがないか調べて診ることにしました。
さいわい頚椎のあたりで神経を挟み込んでいるような徴候もなく
抹消神経の故障で見られる
[筋力の低下/知覚(触覚)の異常/反射の減弱]
もないようです。
「シビレ」ているのに明確な神経の故障のサインが見当たらない
というのは不思議なことだと思いませんか?
どの方も姿勢は顎を突き出した猫背。
頚の動きを診て、シビレるという場所を再度確認したところで
ピンッ!
ときました。
『はっは~ん
さては…』
「シビレ」が主な症状であるにもかかわらず、
明確な神経の故障が見つからず、
かつ「斜角筋:しゃかくきん」という筋肉の緊張がとても高いことから
「斜角筋:しゃかくきん」自体の故障を考えたのです。
案の定、↑図中の(×)の部分を押してみると、
どの方も顔をしかめて「いてて、そこが原因です!」と
症状の再現が確認できました。
「斜角筋:しゃかくきん」の硬さが和らぐのと同時に症状も落ち着いたことから
皆さんの原因不明の頚・肩・腕・指のシビレの正体は
「斜角筋:しゃかくきん」
という筋肉の『トリガーポイント』という故障でまちがいなかったようです。
治療は姿勢の修正のためのアプローチと、
「斜角筋:しゃかくきん」へのアプローチ
ならびにホームワークとして斜角筋のASTR(ストレッチの一種)をお伝えしました。
どの方も治療直後の効果がはっきりしていたので、
じきに日々の症状も落ち着くことでしょう。
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この頸肩腕症候群は座業労働やストレスを原因とする場合が多いとされます。
パソコンをつかった作業に起因して起こる一連の症状もこの「頸肩腕症候群」
と考えられています。
私たちは長時間同じ姿勢をとり続けると、
姿勢を保つ働きの強い「姿勢筋」たちは疲労困憊して「カチコチ」に固まります。
こういったことが長期間続くと不良姿勢が定着してしまいます。
猫背の姿勢はあばら骨にも窮屈で動きにくい姿勢です。
楽に呼吸することが困難になると、
本来だったら大きく深呼吸するときに働くような
「吸息補助筋」(斜角筋もその1つ)
が常に働かなくてはならなくなり、疲労困憊して故障してしまうこともあるんです。
また、心理的なストレスでは呼吸が浅く瀕回になるので、
斜角筋の故障を持つ方は心理的ストレスでも症状が悪化することが考えられるのです。
では、予防のためにはどうしたらよいのでしょうか!?
方法はいくつもあるでしょうが、私は「大きく身体を使う」ことがキーポイントになると考えています。
ヨガのようなエクササイズやストレッチなども良いでしょうし、
スポーツもいいでしょう!
身体を普段動かすことのない範囲まで大きく動かすことで、
じぃ~っとし続けていたことで出来上がった硬さはストレッチされてゆきますし
運動刺激は心に重くのしかかったストレスで疲労困憊した脳ミソも
一休みさせることができるそうです。
最近、働きすぎで身体を壊してしまう方が増えているように思いますが
仕事漬けで忙しい毎日の中にも、メリハリの効いたアクティブな休日を過ごすことが一番の良い治療になるかもしれませんよ。
●広義の頸肩腕症候群
首から肩・腕・背中にかけての痛みやコリ、知覚異常(多くは「しびれ感」)
といった症状が診られる。
●狭義の頸肩腕症候群
胸郭出口症候群や変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニアなど
他の整形外科的疾患が確認できないが
首から肩・腕・背中にかけての痛みやコリ、異常感覚(多くは「しびれ感」)
といった症状が診られるもの。
男性より女性のほうがかかりやすいといわれています。
(確かに女性のほうが多いです。)
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【斜角筋のトリガーポイント】
Lippincott Williams& Wilkins
[TRAVEL&SIMONS’ TRIGGER POINT FLIP CHARTS]より引用
先週の金曜日(だったかな!?)、
頚・肩・腕・指(親指や人差し指)のシビレの相談を4件立て続けにいただきました。
同じ故障の相談の重なる日って、時々あるんです。
『あ、きょうはギックリ(急性腰痛)多いな』
とか
『きょうは寝違え(急性斜頚)の当たり日だな』
とか…
で、この日は「頸肩腕症候群」
どの方もデスクワークをされている方でした。
「腕や指がしびれて困る」
とおっしゃるので早速神経へのダメージがないか調べて診ることにしました。
さいわい頚椎のあたりで神経を挟み込んでいるような徴候もなく
抹消神経の故障で見られる
[筋力の低下/知覚(触覚)の異常/反射の減弱]
もないようです。
「シビレ」ているのに明確な神経の故障のサインが見当たらない
というのは不思議なことだと思いませんか?
どの方も姿勢は顎を突き出した猫背。
頚の動きを診て、シビレるという場所を再度確認したところで
ピンッ!
ときました。
『はっは~ん
さては…』
「シビレ」が主な症状であるにもかかわらず、
明確な神経の故障が見つからず、
かつ「斜角筋:しゃかくきん」という筋肉の緊張がとても高いことから
「斜角筋:しゃかくきん」自体の故障を考えたのです。
案の定、↑図中の(×)の部分を押してみると、
どの方も顔をしかめて「いてて、そこが原因です!」と
症状の再現が確認できました。
「斜角筋:しゃかくきん」の硬さが和らぐのと同時に症状も落ち着いたことから
皆さんの原因不明の頚・肩・腕・指のシビレの正体は
「斜角筋:しゃかくきん」
という筋肉の『トリガーポイント』という故障でまちがいなかったようです。
治療は姿勢の修正のためのアプローチと、
「斜角筋:しゃかくきん」へのアプローチ
ならびにホームワークとして斜角筋のASTR(ストレッチの一種)をお伝えしました。
どの方も治療直後の効果がはっきりしていたので、
じきに日々の症状も落ち着くことでしょう。
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この頸肩腕症候群は座業労働やストレスを原因とする場合が多いとされます。
パソコンをつかった作業に起因して起こる一連の症状もこの「頸肩腕症候群」
と考えられています。
私たちは長時間同じ姿勢をとり続けると、
姿勢を保つ働きの強い「姿勢筋」たちは疲労困憊して「カチコチ」に固まります。
こういったことが長期間続くと不良姿勢が定着してしまいます。
猫背の姿勢はあばら骨にも窮屈で動きにくい姿勢です。
楽に呼吸することが困難になると、
本来だったら大きく深呼吸するときに働くような
「吸息補助筋」(斜角筋もその1つ)
が常に働かなくてはならなくなり、疲労困憊して故障してしまうこともあるんです。
また、心理的なストレスでは呼吸が浅く瀕回になるので、
斜角筋の故障を持つ方は心理的ストレスでも症状が悪化することが考えられるのです。
では、予防のためにはどうしたらよいのでしょうか!?
方法はいくつもあるでしょうが、私は「大きく身体を使う」ことがキーポイントになると考えています。
ヨガのようなエクササイズやストレッチなども良いでしょうし、
スポーツもいいでしょう!
身体を普段動かすことのない範囲まで大きく動かすことで、
じぃ~っとし続けていたことで出来上がった硬さはストレッチされてゆきますし
運動刺激は心に重くのしかかったストレスで疲労困憊した脳ミソも
一休みさせることができるそうです。
最近、働きすぎで身体を壊してしまう方が増えているように思いますが
仕事漬けで忙しい毎日の中にも、メリハリの効いたアクティブな休日を過ごすことが一番の良い治療になるかもしれませんよ。