2010年1月17日「筋々膜性疼痛の徒手的臨床」セミナーIN新潟

2009年11月28日 | Weblog
来年の話をすると鬼が笑いそうですが、

新潟で手技療法の講義をすることになりました。

内容は

体幹部の筋の機能障害に対するテクニックの紹介&実技練習です。

紹介するテクニックの一つを動画でお楽しみ下さい。

S-C-S-Technic :Release of iliopsoas


【左ビフォー/右アフター】




初期評価では右回旋の制限(動きの小ささ)が眼にとまりましたが、

私としては骨盤部の左回旋時の動きが気にかかりました。

左回旋での右股関節は、伸展/外転/外旋の運動を起こします。

動画では見づらいのですが、左回旋時では右回旋時に比べて

右股関節が伸展しきらずに寛骨と一緒に大きく左へ

ひと塊となって動いています。

伸展の制限もあるようでしたので、

右腸腰筋の短縮を疑ったのです。

右腸腰筋(大腰筋)の働きは腰椎の右回旋右側屈ですが、

それでも右回旋に制限を生じていたのはなぜでしょう?

おそらくは、

短縮した腸腰筋は立位では引き伸ばされ姿勢への影響は強まるので

脊柱(腰椎)の右回旋右側屈に対するカウンターバランスとしての力(左回旋・側屈)を

体幹(特に胸部)に生じさせていた結果だと思います。

以上の仮説に基き、アライメントの確認、腹部の触診をしてみると

やはり右大腰筋に強い圧痛を生じています。

この圧痛を解除してみると、右の写真のように可動性に大きな変化が見られました。

「アフター」の左右回旋では膝が内に入っていますので

更に手を加えるのならば、足部の制限を探すことになるのではないでしょうか。


手技療法にご興味をお持ちの方はこちら↓

(筋膜性疼痛の徒手的臨床 トリガーポイントへのアプローチ
~体幹編:軟部組織の動的触診から手技操作まで~)

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