ぎっくり腰、その後

2011年01月11日 | 治療の話
年末から「ぎっくり腰:急性腰痛」の患者さんが増えています。

今日は「ぎっくり」で来院された方々のその後を追ってみたいと思います。



1月4日の仕事初めに「ぎっくり腰」でいらっしゃったAさん。

本日2度目の治療にご来院。


事の起こりは新年3日。

「ギクッ!」という音と共に激しい痛みに襲われました。

翌日、痛みをこらえながら治療院までたどり着かれたその時は

歩くこともやっとの状態でした。


調べてみると、「おじぎ」と「左へと身体を倒すこと」で強く痛み、

その他の方向へも動かし辛く痛みを伴うようでした。


痛みの出所自体は右の起立筋(腸肋筋・最長筋)

と腰方形筋という筋肉でした。

傷めた経緯を聞く中で、『これはケガだな…』

と、考えておりましたが、問題の筋肉を触れてみると

反対側のそれと比べて熱っぽい…。

やっぱり「ケガ」のようです。

同じ「痛み」でも筋痙攣による痛みであれば、

それがたとえ強い痛みであっても

「あら?」

ってぐらい、あっけなく引いてしまうこともあるのですが

ケガによる痛みの場合は、そうは問屋が卸さないのです。

そういった場合の治療は、患部をいじらずに過剰な緊張を取り去ることで

傷ついた組織が回復しやすい環境を作ることに焦点を集めることになります。


幸いAさんは治療後、痛みの軽減と動ける範囲の広がりを見ることができました。

ということは、キズはあってもそれほど大きなものではない可能性が示唆されます。


とはいえ、

スッキリと痛みが消えないことからも

「ケガによる痛み」であることには変わりないので

初回の治療では、安静にすることとアイシングの方法をお伝えしたのでした。


で、本日(1月11日)の2度目の治療。

前回の治療の後、すぐに痛みも落ち着いたそうで、今ではもうほとんど痛くないとのこと。

若干の痛みと、患部の固さのために左回旋と左側屈が動きずらそうにしていましたので、

今日はしっかりと患部へアプローチさせていただき治療終了。

術後、残りの痛みも強張りも取れ、めでたしめでたし!

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