頚肩腕症候群

2011年04月07日 | 治療の話
【頚肩腕症候群:けいけんわんしょうこうぐん】

くびや肩、腕から手にかけての「強いコリ感」や

「痺れるような鈍痛」を特徴とするこの障害。




図版引用:筋骨格系のキネシオロジーより

主に猫背などの不良姿勢によって、

頚から腕へとぶら下がるようにつながる筋肉たちの

過労によってうまれる筋肉の故障です。

なのでMRIやレントゲンでの異常は見られません。


名前がいかめしいと難しく考えてしまいますが

実は馴染みの深い障害です。

それは何かと申しますれば!

くび肩に症状が出たものを、「肩こり」と呼んでるんですね。

ほら、とたんに親近感が湧くでしょう!?


「むぅ、これは! 頚肩腕症候群ですね!」

なんていわれると

『不治の病かなんかなの!?』

なんて不安になるのに

「肩こりですね~」

って言われると、

「仕事頑張ってるから、しゃーないかぁ!」

となるから面白い。

病は気からと申しましょうか、

名前って不思議です。


とは言え、ひどくなると頭痛や吐き気、

カスミ眼やめまいの種になるのも事実。

仕事の能率は落ちるし、四六時中ブルーになるしで、

決して侮れるものではないですね。


図版引用:トラベル&サイモンズ トリガーポイントフリップチャートより


また、腕に出たものはと申しますと、

「神経痛かも!?」「くびの骨の故障かしら?」

などの不安をもたれる方が多いようです。




手の指を動かす筋肉に症状がでた場合、

ひどくなると

「書き物をしていると手が痛み出して動かなくなる」

なんて症状につながったりします。

これは書痙と呼ばれる症状です。

また、手首から指に痛みを訴えることもあり

よく腱鞘炎と間違われて相談をいただいたりもします。

昔は「キーパンチャー病」なんて呼んでいたようです。


で、この頚肩腕症候群とおぼしき相談が、最近ふえているように思います。



それも無理からぬこと。

と、思います。



と申しますのも…



このところ不安なニュースばかりで、ストレスフルな毎日が続いています。

心理的なストレスも長期にわたると、いろいろと身体に悪さをします。


例えば、交感神経の過度の緊張。

交感神経の過緊張は全身の筋緊張を高めてしまいます。

こうなると、普段から良く使う筋肉が疲労しやすく

疲労性の故障につながりやすいようです。

他にも睡眠が上手に取れなくなったり、

胃腸が荒れたり(これも猫背の原因になりえます)

風邪を引きやすくなったり…


また、心理的な圧迫に対する「防御姿勢」とでも申しましょうか

猫が背を丸め肩を怒らせ威嚇するような「猫背」の姿勢を

人である私たちも、知らず知らずのうちに取るものですから

それが長引けば、くびや肩が疲労困憊してしまうのも

無理からぬことでしょう。


「心理的ストレス」

とらえ所がないだけに実に厄介です。


対策としては、リラックスする時間を作ること。

何か「楽しむ時間」を作れればそれも薬になるでしょう。

しかし、この所の状況では「楽しむ」こともして良いものか

迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、そんな声を聞きます。


でも、毎日を心豊に過ごすこともとても大事だと思います。

だって、元気がないと大きな仕事ができませんもの。


そう言えば、

被災地にアントニオ猪木が訪れ、避難生活されている皆さんを

元気づけて回っていると聞きました。

被災地の若者たちがこぞって「闘魂注入=ビンタ」

を受けている場面がTVに流れたそうです。

みな満面の笑顔だったと聞きました。




「笑う」


交感神経の緊張を解く妙薬だと思います。


パフォーマンスと取ることもできるのでしょうが、

ビンタされて、はしゃいでいた若者たちは、

一時でも心理的なストレスから解き放たれたのではないでしょうか。


おっと、

話が逸れてしまいましたね。


ここに書いた相談は、私も得意としているところです。

困っていたら、

「とよたま手技治療院があった!」

と思い出していただければ幸です。


現在「災害支援」のためのコースも用意しています。

20分1,000円で、肩こりや腰痛の相談にお応えしております。

このコースの収益は全て被災地への義援金にさせていただいております。


17日まで行いますので、

しんどい方はぜひお声をかけてください。

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