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Pretenderの備忘録

清元

2005-01-27 22:31:35 | 歌舞伎
清元志寿太夫追善の会に行った。
歌舞伎座で一回公演。ほぼ満席だった。
最初に勘九郎さんが波野哲明の本名で玉兎を素踊りで演じられた。昨年の夏に、道成寺の夕べと言うのがあり、寂聴さんの話、観世榮夫さんの能の道成寺、勘九郎さんの歌舞伎の道成寺を観て以来の踊りであった。短い15分程度であったが、勘九郎さん向きの踊りである。これが素踊りでなければもっとらしさが出たのではないかなあと考えながら観ていた。
続いて隅田川。隅田川と言えば歌右衛門さんであり、勘三郎さんということになるが、今回はなんと素浄瑠璃。正直、40分起きていられるか不安だったが、三味線と浄瑠璃の趣ある掛け合いもいいものだなあと思った。歳をとったということか、笑。
そして、義経千本桜から、道行初音旅、吉野山。佐藤忠信に菊五郎さん、静御前に菊之助さんという親子の艶やかな一幕であった。
最後は雁金を雀右衛門さんが、しっとりと。80とは思えない体の柔らかさ。決してアクロバット的でないけど、静かな一つ一つの動きが凄く計算されていて、鍛錬されていないとできないのが伝わってくる。
演目は終わりだが、最後に一社が勢ぞろいで挨拶をして、三本締めで終わりました。
こういうのもたまにはいいですね。

コメント
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