娘ぶじこの幼友達、Mちゃんが遊びに来ました。Mちゃんは県外で建築デザイン関係の仕事をしています。すっかりきれいになって、すてきなファッションで現れました。
アトリエで、Mちゃんは携帯ストラップを作りました。友だちとお母さんと自分と3人分作るんだと張り切っています。夕方までに3本もできるかな?今までの人たちは1本作るのに3時間かかっています。・・・・で、結局3本できちゃいました。Mちゃんは優秀な生徒さんでした。
この3本、模様は同じです。ふつう全体に模様をつけるときは、同じ形の刻印をすきまなく打ってつけるのですが、Mちゃんは、いろいろな形の刻印をランダムに打って、まるで花園のようにしていました。本人は「ジャングルみたい」と言っていましたが・・・ 既成のやりかたにとらわれない発想がすばらしいですね。それで、紫とピンクの上に黒をかけたストラップは和風の印象に、オレンジとグリーンのストラップはトロピカルな印象にと全く違った物になりました。
途中から、ぶじこの友だちの「ひろし」ちゃんがやってきました。彼女も同じ小学校に通った幼なじみです。
ひろしちゃんは以前携帯ストラップを作っています。それで今度は印鑑ケースを作ることにしました。「今から作ってできますか?」と心配するひろしちゃん。「大丈夫、携帯ストラップより簡単だから。」というわけで、Mちゃんと同じくらいにできあがりました。
ひろしちゃんは、二つの刻印を組み合わせてひまわりのような模様にしました。色を付けるとき、ふつうは、「拭き染め」と言って模様部分に淡い色をぬり、その上から、濃い色の染料を布につけて、全体を拭くようにして染めていきます。すると、もようの引っ込んだ部分が白く残り、高い部分に濃い色が付いて浮かび上がってくるのです。ちょうど版画の原理です。ところがひろしちゃんは、模様より地の部分の色を薄くしたいと言う・・・ そこで、花の部分を丁寧にぬり、その上からボルドー色でこれもはみ出さないように注意深くすり込んで花びらの形を浮かび上がらせることにしました。 地の色はボルドー色をごくごく薄くしてぬりました。
うーん、若い人と制作すると勉強になりますね。今までMちゃんやひろしちゃんのようなやりかたをしてみようとも思っていませんでしたから。娘ぶじこの作ったベルトもそれはそれは奇抜なショッキングピンクです。
ひろしちゃんの印鑑ケースはとてもかわいいと思うのですが、彼女がイメージしたのとはちょっと違っていたみたい。いまごろはひろしちゃんのママの物になっているかも?
ちなみにわたしの作ったキーホルダーです。