朝、雨が降りました。雷も鳴りました。でも30分ほどでやんでしまいました。まるで気象予報官の顔を立てて降ってやったぞ、というような降り方でした。でも午前中ずっと曇っていたので、畑の草引きをすることにしました。
3年ほど前、ちょっとした目のレーザー治療をしたのですが、そのとき若い眼科医の先生に、安静にするようにと言われました。
「ふだん通りの家事ぐらいならしていいですよ。」
それでわたしが「草引きはしていいですか?」と聞いたのですが、
先生、「? 何? 」
「草引きも知らないのかい。学校で草引きぐらいしただろうに。勉強ばっかりしてたんかい。」と嫌みの一つも言いたいところでしたが、笑顔で「畑の雑草なんか引いてもいいですか?」と重ねて聞くと
「ああ、草取りね」
草引き、草取り、それに草むしりと言う言葉もあります。たぶん行為としては同じだと思うのですが、地方によって言い方が違うのかもしれません。わたしの感覚では、あの作業はやっぱり草引きです。とくにメヒシバとの格闘なんかは・・・ましてや草むしりなんて、根っこをとらず茎と葉だけをちぎっているようでしっくりきません。
畑は、この暑さで草引きをさぼっていたのと、小さなスプリンクラーで水をまいていたのとで、草は元気に伸び放題です。そんな草の中から顔を出したのはー
赤花綿です。草をとりのぞくとー
4,5ほんありました。
おと年この場所に植えたのですが、去年は草に負けてしまったと思っていました。誰も知らないうちに草の中でひっそりと咲き、実をつけて、種をこぼしていたのでしょう。まだ双葉の残る幼い苗です。草と一緒に抜かなくてよかった。宝物を見つけたような気分になりました。