蛭子能収という生き方
蛭子能収というタレントがいる。
この方は実にすばらしい。
なぜか。
くだらないプライドのかけらも無いからだ。
よくテレビに出てくるから、知っている人も多いだろう。
彼のなにがすばらしいかというと、「自分を低くする」からである。生得のものであろう。自分を低くして、プライドなんか気にしない。
「差別するかされるか、そのどっちかと言われたら、基本的に差別される側の人間だと思っている」
「とにかく、自分を低目、低目に見積もっておく」
「自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっていたほうが、人生ってラクですよ」
以上のようなことが、「ひとりぼっちを笑うな」に書いてあった。確か。ちょっとうろ覚えであるが。
彼のキャラが好きなのである。
こういうことを正直に言い、書くことができるということがかなわないと思う。まだまだ彼のレベルに達していない。私は。
しかし、このプライドを持たない、自分を低目に見積もっておくというのは実に快適な生きかたである。
私もそうだからだ。
そもそも、私は最初からプライドが無いから、自分を低目に見積もるどころか、最低のレベルにいる。そりゃそうである。わかっているから、気楽である。
それに、ラクに生きることができるから実にいい。
ジジイになってから、仕事や人間関係で苦しんでいることはない。そんなの、もうどうでもいいことである。現役時代にそんなことは大いにケイケンしたことであって、もう卒業したことではないか。
さらに、生涯学習ごっこをやっているからって、なにも今更である。今更ノイローゼになるほどやらなくてもいいのだ。
ジジイになってから、ひとりぼっちで生きるためにも、この蛭子能収の考え方をマスターしたいもんである。
そう思う。
\(^_^)/蛭子能収である。
笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ【2015.10.25】ゲスト:蛭子能収