なんにも所属していない自由、そして時間。フランス人の長期休暇というのがこれだという。一ヶ月くらいの期間を休暇にあてるのだそうな。聞きかじりだけど。
それこそ、イタリアなんかにはそういう休暇中の人々が実に多い。そうなのだ。ボキもイタリアに行ってみて、そう感じたからである。ツアーの添乗員もそう言っていたから間違いない。もっとも、ボキもまた人生休暇中のジジイである。なんにも所属していないし、毎日が日曜日である。バイトはやっているが、そんなもんいつでも、休暇に持ち込める。
そして地中海を眺めながら日がな一日ぼ~~~~~~~~~~っとしているのだ。
まかり間違っても、長期の休暇中に仕事関連の視察なんかいれちゃいけない。政治家の海外視察ではないのだから。たとえば、自動車販売の方が海外に行って街の自動車販売会社の売りかたを見てみるとかやっていたとする。そんなものは「無所属の時間」ではないではないか。あくまで仕事の延長であるからだ。
なんにも所属していないから、良いのである。どうやって時間を使おうと、ボキの自由である。報告書の提出義務もない。論文を書いて後でなにかにしてやろうとも思わない。まったくのフリーである。飛行機の中で、どっだけ高いワインを飲もうと関係ないのである。
体力のあるうちに、可能な限り遠い海外旅行にチャレンジしていきたいと思っていた。国内とか、アジア関連ならいつでも行ける。近いからである。しかし、国内旅行は実は高い。海外旅行よりも高い。熱海に行って、連泊していたら目の玉が飛び出てしまうほど高い。ただし、料理は美味いが。
そんなわけで、旅行に行きたいとなってしまった。病気である。無所属であるから、できるのだ。できるうちに行かないとならない。そのうちまたまた病気になってしまって、ベッドに縛り付けられたら不可能になっちまう。健康あっての旅である。
だから健康がありがたいのである。感謝である。
今日の夜もバイトだ。塾。大学の授業もやってきた。これはあと一回でクビ。できるうちにやっておこうとマジに思っている。
BYE-BYE!