教師は芸人のような自己表現力があった方が良い。つまり演技もできるという面も持っているべしということである。
四角四面で、堅いことばかり言っていたら、生徒はついてこない。なぜか。人格と人格のふれあいがないからである。校則一辺倒で、それしか言わない、それだけが教師の使命であると勘違いしているセンセが多かったからだ。
つまり自己開示ができていないのである。もっとも開示できるほど、内容がないというのならば問題は別次元にある。
大学受験の問題を解くことばかりやっていたら、底辺の学校にいるしかない生徒にとっては授業そのものが苦行である。しかも、大学受験に関係ないとなれば、そのセンセの存在意義は失われてしまう。
その時、どうするかである。
自己開示をして、オノレを知ってもらうことである。自分だって、苦労しながらこの教科・学問をやってきたのだと言っていいのだ。そして、言い方に注意するべきである。
つまり、「言葉の使い方」である。すくなくとも、情報カードあたりで、使うべき言葉をメモしておいて、それから授業に臨むことである。絶対に、出来ない子どもの劣等感を刺激してはならない。
明るく、子どもたちを褒めることである。その時に、教師の表情が活きてくる。イキイキとした表情の教師からは、子どもたちも活力が得られる。
シュンとなっていて落ち込んでいる子どもたちにとくに重要なのが、教師の表情なのである。
暗い顔をした教師からは、子どもたちも暗い感情しか抱かない。ますます悪循環である。やる気が無くなってしまう。それでなくても、学校の中に居場所がないからだ。
そして、教師は絶対に自分の出た大学をハナにかけて威張ってはならない。子どもたちはそういうイバリンボーのセンセを見抜いてしまう。あ、このセンセには学ぶべき価値はないって。
毎日、鏡を見ながら自分の表情がどうなっているのかをトレーニングしてみることである。特に笑顔である。エ・ガ・オ。これって社会人としても常識なんだろうけど。
それほど、重要なことなのだ。
BYE-BYE!