ボルト 9秒69
2008年8月17日(日)作成
1964年東京オリンピック男子100mで優勝したのは、10秒フラットの世界タイ、オリンピック新記録を出したボブ・ヘイズだ。「褐色の弾丸」という異名を取り、猛牛が突進するようなその走りは、私の脳裏に焼きついている。
市川崑監督の「東京オリンピック」を見て、改めてその迫力を感じた。
北京オリンピック100m男子で優勝したウサイン・ボルトの走りは、私にはバネが弾んでいるように見えた。10秒69。自らが持つ世界記録を0.03秒短縮する世界新記録だ。
予選、それに続く準決勝で、ボルトの世界新記録の樹立は十分予測された。最終盤は明らかにスピードを落とし流しているのに、9秒85(準決勝)のタイムを叩き出したのだから。
オリンピックのゲームで、私が最も興奮させられるのは、この男子100mだ。わずか10秒足らずの時間だが、熱い凝縮されたドラマが展開される。
号砲とタイムラグを感じさせないロケットスタート。頭を前傾させ身体を左右に揺すりながら突進する様は、レーシングカーが発進間際にスピンしながら加速するような感じだ。身体を起こしてからの加速は、ターボの加給が乗ってきて、身体をぐいぐいシートに押し付けるように強力だ。
最後の15メートルくらいで、ボルトは、もうこれで十分ターボに乗ったというように、アクセルを緩めてしまった。最後は胸を叩く余裕を見せて、フィニッシュした。
誰もが、最後まで加速し続けたら、もっと驚異的な世界新記録が出せただろうにと思っただろう。しかし、ボルトに言わせば、世界新記録は何時でも出せますよ、ということだろう。
次は200mだ。圧倒的な強みで、驚異的な世界新記録を見せ付けてくれるだろう。
2008年8月17日(日)作成
1964年東京オリンピック男子100mで優勝したのは、10秒フラットの世界タイ、オリンピック新記録を出したボブ・ヘイズだ。「褐色の弾丸」という異名を取り、猛牛が突進するようなその走りは、私の脳裏に焼きついている。
市川崑監督の「東京オリンピック」を見て、改めてその迫力を感じた。
北京オリンピック100m男子で優勝したウサイン・ボルトの走りは、私にはバネが弾んでいるように見えた。10秒69。自らが持つ世界記録を0.03秒短縮する世界新記録だ。
予選、それに続く準決勝で、ボルトの世界新記録の樹立は十分予測された。最終盤は明らかにスピードを落とし流しているのに、9秒85(準決勝)のタイムを叩き出したのだから。
オリンピックのゲームで、私が最も興奮させられるのは、この男子100mだ。わずか10秒足らずの時間だが、熱い凝縮されたドラマが展開される。
号砲とタイムラグを感じさせないロケットスタート。頭を前傾させ身体を左右に揺すりながら突進する様は、レーシングカーが発進間際にスピンしながら加速するような感じだ。身体を起こしてからの加速は、ターボの加給が乗ってきて、身体をぐいぐいシートに押し付けるように強力だ。
最後の15メートルくらいで、ボルトは、もうこれで十分ターボに乗ったというように、アクセルを緩めてしまった。最後は胸を叩く余裕を見せて、フィニッシュした。
誰もが、最後まで加速し続けたら、もっと驚異的な世界新記録が出せただろうにと思っただろう。しかし、ボルトに言わせば、世界新記録は何時でも出せますよ、ということだろう。
次は200mだ。圧倒的な強みで、驚異的な世界新記録を見せ付けてくれるだろう。