広島交響楽団第382回定期演奏会(延期公演) 準・メルクル
2018年12月30日(日)
12月29日という年末も押し迫った時期の演奏会でありました。
マチネーでありました。電車で行きました。wifeと二人の時は、車で行きます。
電車内もカープであります。
良い天気でありました。
HBGホール。旧厚生年金会館であります。
当日券売場です。結構ありました。ただ、本日は7割程度しか入っていなかったと思います。
それには訳があり、本来7月7日の演奏だったのですが、豪雨災害により延期になったのです。年末で都合のつかない人が多かったと思います。
本日はマツダによるプレミアム協賛となっています。
分かり難いのですが、フルートの女性3人が演奏前に練習をしておりました、「m」の下が中村めぐみさんです。
準・メルケルってカッコよい名前です。祖父が広島出身なんですね。
細川俊夫の瞑想-3月11日の津波の犠牲者に捧げる-
曲の始まりは、低弦と大太鼓の低い響きが、不気味に漂う中、ヴァイオリンの悲鳴とも叫びともつかぬ悲痛な響きが覆いかぶさってきます。
この曲では大太鼓の出番が多く、解説によると、「この音楽では、一定の間をおいて常に周期的に響く大太鼓が、まるで宇宙の鼓動のように連続的に鳴っている。」とあります。
驚愕したのは、森川公美さんのフルートです。尺八の音を出すんです。以前、TVでパユが尺八の音を出すのを見たことがありますが、岡本さんの尺八はパユ顔負けであります。更には、吹く音を楽器の音にしているんです。これは注釈が必要ですが、下手なフルート奏者であれば、吹く息が漏れて楽器の音にならないのですが、意図的に楽器から音を出さずに吹く音を出すんですね。こんな演奏は見たことがありません。日本人作曲家の細川さんならではと思います。それにしても、楽譜にはどのように書いているのしょう。
忘れるところでした。その細川さんが会場に居て、演奏後舞台に上がり紹介されました。地元我が広島の誇る作曲家であります。斑女というオペラを観たことがあります。
https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/c68c4503187f483c6886d590a04775f0
最後は消え入るようなピアニッシモでしたが、瞑想というか、時そのものが消え入るような感じがいたしました。
火の鳥は、約45分! 率直に言って前半分は冗長に感じました。私がこれまで聴いた火の鳥は30分程度だったと思いますが、組曲版だったのかしら。これで十分でありました。
この火の鳥を含めて、今日の曲はリズムが激しく変化し、演奏は大変だったと思います。ただ、広響は素晴らしいアンサンブルを見せてくれました。リズムだけではなく、バシッバシッと言った筋肉質的な音を出すこともでき、あとは、もう少しの音量が欲しいところです。管楽器が合奏で入るとどうしても、弦セクションがマスキングされて聞こえ難くなるんです。今日は弦セクションも増員していましたが、やはり14型ではなく16型にして欲しいものです。
それと気になったのが、弦合奏中に管がsoloで入る時です。一部の楽器では音が大きいように感じました。弦合奏に融け込むような調和が欲しいものです。
ともあれ、広響のレヴェルは確実に上昇しておりますです。我が地元広島の誇りであります。
プログラムに「訂正」が入っていますた。
高口浩二 (誤)第1第一ヴァイオリン → (正)第二2ァイオリン
田中郁也 (追記)第1ヴァイオリン
チューバが楽器を持ち替えるのを4,5度見ました。ミュートを外したりと大変だったと思います。
前回の定期公演の感想です。一番上には、「フルート、とてもよく響いて感動しました。」とあります。この時のフルートは中村めぐみさんだったのですが、私もこのフルートには脱帽いたしました。
https://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/a2e4d57ebc4d41d8acf75dddfc80995a
私が座った席「A席19列34番」です。前の席は一列8人なんですが、私が座った列から9人になっていますので、前の席と席との間に私の席があり、正面が良く見えるのです。更に、右隣りがホールの左右中央なので、私の席もほぼ中央であります。実は前の列までS席なんですが、私の席はA席の中のS席と言ってもよい席でした。「席」が12回出てきました。(笑)
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