タオ 老子 加島詳造著
2016年4月24日(日)
「タオ」とは道のことです。老子の言葉を訳した(というか意訳)ものです。
老子は、広辞苑を引いてみると、「中国、春秋戦国時代にいたとされる思想家。」ということになっています。哲学者と言ってもいいかも知れません。その人生訓というか、道を説いたものです。81編からなるもので、中には率直に言って普遍性に欠けると思われるものもありました。(注 私の理解不足なのかも知れません。)
私が注目したのは、宇宙を表しているとも思われる記述があったことです。以下です。
第25章「大いなるもの」は帰ってくる
タオは天と地のできる前からある。
その状態は
あらゆるものの混ざり合った混沌(カオス)だ。
そこは
本当の孤独と静寂に
満ちていて、すべてが
混ざり合い変化しつづける。
あらゆるところに行き渡り、
すべてのものを産むのがから、
大自然の母と言ってよいかもしれぬ。
(以下略)
何と、私には、ビッグバンを表現したのではないかと思われたのであります。宇宙観と言ってよいかも知れません。宇宙と自我は対極とも思われますが、宇宙を知ることは自我を知ることに通じると思ったのであります。
この本は、10年位前、私が悩んでいた頃、友がくれたものです。何か悩みの解決にと思ったのでしょう。その時、ちょっと読んだのですが、分からなくて読むのを止めてしまいました。読了したのは、最近のことです。(-_-;)
回る文庫に出すことにしました。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d9d0b77de685ee8491089e29d054eae3
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