団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

トヨタの中間決算

2012-11-06 18:10:37 | 経済
                        トヨタの中間決算

                                                   2012年10月29日(月)

 何故か、2007年8月4日、60歳の誕生日に次のように書いていました。

・トヨタ自動車の4~6月期の連結決算
 売上が6兆5,226億円(前年同期比16%増)
 営業利益が6,754億円(前年同期比32%増)
 純利益が4,915億円(前年同期比32%増)
 この間の自動車の販売台数が約216万台だから純利益を販売台数で除すと、1台当たり平均227,546円の純利益となる。半分は値下げに回してもらえないかと「空事」を考える。

 7~9期以降も好調が続き、トヨタは2008年3月期に空前の営業利益を上げることになりました。2兆2,704億円!




 2012年10月26日の朝日新聞によると、トヨタの子会社のダイハツと日野の9月中間決算が発表されていて、ダイハツの営業利益は対前年同期比で75.4%の増、日野は同じく99.3%増と絶好調となっています。





 近く発表されるトヨタの中間決算も2008年3月期ほどではないにしても、好結果が予想されます。営業利益6,500億円から7,000億円の間ではないでしょうか。

 トヨタとしては、地域セグメント別で国内でも営業黒字になることが大きいと思います。
 プリウス、アクアといったハイブリッド車を高額で売りつけているのが、その最大の要因と思われます。

・プリウス 217万円~(アメリカ24,000$~ 日本円で24,000×80=192万円)
・同プラグイン305万円~(同 256万円)
・プリウスα235万円~(同 212万円)
・アクア169万円~(同 152万円)
・カムリ304万円~ (同 208万円)
 注 アメリカの価格は税抜きと思います。

 装備の違いにより、実質的な値段差は上記と異なりますが、日本での価格がアメリカより高いことは間違いないでしょう。カムリにいたっては約100万円差ですから。

 トヨタは競争相手がいないと、このようにエゲツナイ値付けを行います。アメリカでカムリハイブリッドが安いのは、現代のソナタ(ハイブリッド)という手ごわい競争相手がいるからです。

 日本でも、ホンダや日産がトヨタに対抗できるハイブリッド車を早く発売することが求められます。
 そうでないと、日本の消費者はトヨタの高いハイブリッド車を買わされるハメになります。
 
 


(2012年11月6日、追記)

 11月6日の朝日新聞によると、トヨタ自動車の中間決算が発表されており、好調のようです。「ようです」というのは中国問題があり、今後不透明感があるので、そのニュアンスを出しました。

 売上高   10兆9083億円 (36.1%増)
 営業利益    6937億円 (前期は325億円の赤字)
 
 営業利益からみると、正にV字回復といってよいでしょう。

 この結果通期の営業利益の見通しを500億円上乗せし1兆500億円としました。
 中国情勢の不透明さはあるものの、北米、アジアが引き続き好調ですし、トヨタは厳しい見通しを出す方なので、結果は1兆数千億円になるのではないでしょうか。


 ネットで詳しく見てみると、びっくりしました。地域セグメント別の営業利益で日本が最大なのです。2508億円! 以下アジア1945億円、北米1826億円、と続いています。不景気なユーロでも121億円となんとか黒字を出しています。

 従来、地域セグメント別では、日本が足を引っ張る存在だったのですが、この円高のもとでの2500億円もの黒字は、トヨタは既に円高問題を克服したとみるべきでしょう。


 更にこの間、内部留保の多くを占める利益剰余金を、前期の11兆9170億円から12兆3703億円へ4532億円も積み増しているのは特筆に値します。


 この間の自動車の販売台数は452万台ですから、4532億円÷452万台≒100,000円。
 1台当り約10万円ですから、この半分の5万円は車両価格の値下げに回して、消費者の消費拡大に貢献してもらいたいものです。
 ・・と勝手なことを考えてしまいました。


 くどいようですが、原価低減その他で、円高を完全に克服しました。恐ろしいことです。次なる円高が来ますから・・。

 

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