水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ひとり

2009年07月08日 | 日々のあれこれ
 昨日かな、夕刊に「大学生の『便所飯』」という話題が載っていたので、一読し、うそだろ?と思ったけど、一面の記事でもあるし現実に存在する話ではあるのだろう。
 最近の大学生で、一人で食事をしている姿を見られたくなくて、トイレに隠れて食べる学生さんがいるという話だ。
 にわかには信じられなかったが、たしかに学食の片隅で、楽しそうにしている男女学生さんグループを見ながら一人で食事するのは、居づらく感じる場合もあるかもしれない。
 ぶっちゃけて言うと、入るのがやさしい大学ほど、そんな環境になってしまう可能性を想像できる。
 自分を思い返してみると、学生時代なんて一人で食事する方が多かったと思うし、おれだけの特殊ではなかった。
 十数年前と比較するのは問題かもしれないが … えっ?気づきました? すいません、もっとずっと前です。
 それでも、根本を考えてみると、ひとりになる時間がほしくて大学に行ったとも言える。
 それはつまり、お勉強ではなくて、学問してみたいという思いとも同義のはずだし、自宅を出て暮らしたかったのも元は同じだと思う。
 いまは違うのかな。
 今、高校で行われている暮らしぶりは、一昔前の中学校と変わらないともいえるし、本校の生徒さんを見てても、ふるまいが小学生に近いのではと思うときは正直ある。
 けっしてばかにしてるわけではないよ。
 成長のスピードが変わってきているということで、それは良い悪いというよりも、社会からの要請ではないかと思うのだ。
 だから、大学が昔の高校に匹敵したり、時には(大学によってはと言ってしまってもいいのだが)中学校と変わらない状態であっても不思議ではない。
 部活でみていても、上手になってくるほど、個人練習の時間を大事にできるようになる。
 いつもひとりではさびしいけれど、無理やり誰かとくっついてないといけないのはつらい。
 ひとりでいられる人といっしょにいるのが楽しい。 
 
 
コメント
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