昨日は、高校B部門二日目の役員に出かけた。
恒例のステージ係。本校の校務分掌と同じで、一度担当したらもう抜けられないという状態になってるのかもしれない。
西村行功氏は言う。
~ 午前中の早い時間、たとえば朝の9時から取引先で打ち合わせがあるときは、自宅ではなく現地で朝食をとるようにしている。7時半くらいには着いて、近くのファミレスや喫茶店で仕事をしながら朝食をとるのである。 … 7時半に着くように自宅を出ると、たとえ電車が遅れたとしても朝食を抜くだけで済む。そんな理由で、「朝食は現地で」というのが私の鉄則となっている。(西村行功『「十年後の自分」を考える技術』星海社新書) ~
なるほど。そんな利点があることは意識せずに、出張のときは、現地近辺か現地に着く目処が立ったところで吉野屋に寄ったり、コンビニに寄ったりしてた自分は、天性の「できるビジネスマン」かもしれない。
暑いのは覚悟で電車で行こうという気分の日だった。
まず学校に寄ると、武蔵野線が動いてないという電話が数本入る。電車が動きしだい南古谷か上福岡まで来てねと言い、事務室に連絡しておいてねと若い先生にお願いして学校を出る。
それなら大宮から京浜東北線に乗ればいい、けっこう余裕だからエキュートでモーニングセットなどいただくのもよいかなと思いながら、埼京線に乗った。
すると「大宮駅でのポイント故障で京浜東北線は運転を見合わせております」と放送が入るではないか。
どうすればいいのだ。ていうか、コンクールに出る生徒さんは南浦和に来られないではないか。
放送を聞くと、武蔵野線は南浦和から三郷とかあっち側がとまっていることがわかった。
生粋の埼玉人なので、武蔵浦和から南浦和には行けることが瞬時にわかり、埼京線で武蔵浦和までいった。
南浦和までの武蔵野線は動いてはいたが、電車の本数も減り、遅れているとのことだった。
意外とすいていた電車に乗り、南浦和におりて駅の立ち食いそばでもいただこうかと思ったが、けっこうな人がカウンターにいるので、とりあえず文化センターに行こうと歩きはじめる。
やはり、なんかコンクール当日の朝にしては人が少ないような気がした。
役員の先生方も、なかなか集まりが悪く、話をうかがうと道路はあちこち渋滞しているようだった。
1時間遅れで開始する方向性で動こうということになる。
でもほんとに1時間で始められるのかな、ステージ係の仕事開始までけっこう時間できたから、とりあえずコーヒーでも呑んで一息つこうかな …
「みずもちさん、販売の先生来てないから、そっちをやってて」
「よ、よろこんで!」
パンフやお金をとりに行って、だんどりし、ステージ係の生徒とも打ち合わせし、慶応志木のこいけ先生と男子校ならではの愚痴を言い合って少し和み、1時間遅れスタートが正式決定するころには、朝の緊迫感はちょっと落ち着いていた。
審査員の先生方も無事到着し、B部門の審査がはじまる。
え? 30人でこんないい音するんだったっけ。
うちが30人にしぼってBに出場したらどんな結果になるだろうと思ったので、うちと比較しての○×進行表につけてみたが、ちょっと明らかにはできない結果になった。
金賞で通過した団体はもちろんいい演奏だったが、個人的には白岡高校さん、三郷北高校さん、庄和高校さんの音色や曲づくりに心惹かれた。
銀賞通過とはいえ、県大会までは一週間以上ある。逆転も十分ありうるのではないだろうか。
昼休みに「ぐうちょきパン」のちくわチーズパン(美味)でつないだだけだったので、帰りはエキュートで立ち食いではないうどんをいただく。
娘たちは帰りが遅いとの報を受け、南古谷ウニクスで「ダークナイトライジング」を観ることにした。
前作の「ダークナイト」を観てないから、wikiであらすじを調べ読み込んではいた。
だいたい設定は理解でき、十分楽しめたつもりだ。前々作からちゃんと観てる人にはけっこうぐっと来るのではないだろうか。
「バットマン」はもともとがコミックで、それを大人の鑑賞にも堪えうるように実写化したものだが、さすが本気のアメリカ映画は物量がすごい。この国と戦争しても勝てなかったのは当然だと思う。
もちろんお話自体は幼稚といえないこともない。それをそう感じさせないだけ、これでもかと作り込んである(でも、正直言うと、こどもじゃないしアメリカ人でもないからなあ … )。
キャットウーマンこと女盗賊(こんな古い言い方しか思いつかない)のアンハサウェイさんが極めてキュート。このお姉さんをだけでレイトショー1200円をはるかに越える値打ちがある。
あれと思ったのが、マリオン・コティヤールさん。「プロヴァンスの贈りもの」のときのオーラが減っているような気がして、ひょっとしたらアカデミー賞とかとって大物になりすぎてしまったのだろうか。