高校Bの県大会は、司会・進行係で一日きくことができた。
トップバッターの滑川高校さんにまずひきこまれる。いきなり「行く」雰囲気ですよねと舞台袖で金井先生と会話する。
つづいて芸術総合高校。楽器を専門に学ぼうとする生徒さんの集まりだから、君はクラリネットにまわれとか、ここだけ打楽器やってとか言えないし、何より十分な合奏時間が確保できない難しさがあるなかで、毎年高いレベルを維持するのは大変なことだ。上手な子が集まれば、そんなやらなくても結果はついてくるといったレベルでは、もうない。
なので、シード高であっても絶対的な優位性などなく、どの団体もすきのない演奏が続いた。
昌平高校さんは今年14人で登場。人数が多いときはA部門に出てくる。A部門で西関東に行ったときの「プラハのための音楽」は鮮烈だった。ここまで少ないのははじめてみたが、それを感じさせない … いや感じたな。14人にしかできない演奏だったと言った方がいいかもしれない。こうすれば14人でも、ここまでやれると教えてくれるような演奏だった。いいもの見せてもらいましたねと本田先生としみじみ語った。
慶應志木さんの「ゴーストトレイン」は、さすがとしか言い様のないパフォーマンス。横綱相撲感さえあった。
川越女子さんの驚くほど高い個人技、市立川越さんののびのびした演奏、身近な存在の成長ぶり(ていう言い方はえらそうだけど)に驚く。
そして、なんといっても立教新座高校さんのバルトーク。とびぬけて技量が高いとは思えない。しかし、しっかりと楽器をならし、全員が曲を理解し、集中してひとつのものを作ろうとしたとき、ここまで高い一体感が生まれるのかと感動した。飲み会のときは常に疲れている鳥越先生の集中力は別人だった。
松山高校さんも、加藤先生がうけついで2年で県大会にコマを進めた。
慶應志木さん、立教新座さんともに見事西関東大会の代表になった。
エネルギーをもらえた。いつまでもがっかりしてるヒマはない。