水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

適性とは

2017年05月30日 | 学年だよりなど

 

    学年だより「適性とは」


 体育祭お疲れ様でした! 3年9組のみなさん、総合優勝おめでとうございます!! 
 さくっと切り替えて、今日からは授業で盛り上がっていこう!!
 私たちがイメージする「持って生まれた」才能というものは、実は存在しないことがあきらかになってきた。あくまでも、なんらかの技能について極端に練習を積み重ねた「結果」として、「たぐいまれ」に「見える」能力が形成されていく。
 たぐいまれな存在になるために必要な練習時間は、一般に1万時間と言われている。
 一日5時間の練習を5年間毎日続けると、ほぼ達成できる時間だ。
 ただ、イチロー選手や浅田真央選手の人生を思い浮かべたなら、こんな程度では全くないことは容易に予想できる。
 そう考えたなら、「才能」「天才」などという言葉は、たいした努力をしたことのない一般人の言葉でしかないのだろう。
 「持って生まれた」と考えられる要素があるとしたら、幼いころから、毎日数時間から十数時間の練習を続けていて平気だったというその体質だ。
 控えめに見積もって数万時間の練習を積んだと思われる浅田真央選手は、それがスケートだから可能だったはずで、バッティングではそこまで出来なかったのではないか。イチロー選手しかり。


 ~ 才能は「結果」ですから、最初から存在するものではありません。でも人には、生まれつき、何かに向いている性質というものがあるはずです。私はそれを「適性」と呼びます。「才能」はありませんが、「適性」は間違いなくあります。
  … 「適性」のある人が、膨大な努力をすると、それが「結果」につながるのです。数式で表すならば、「適性」×「努力量」=「結果」です。
 何かの専門家になるには、1万時間以上の努力量が必要だといいます。「適性」がある人は、1万時間の血のにじむような努力を楽しみながらこなすことができる。一方、「適性」のない人は、苦しくて途中で脱落する。「適性」が花開く前に、ドロップアウトするのです。
 ここで「努力」という言葉を便いましたが、スポーツや音楽であれば「練習」であり、知的作業であれば「勉強」ということになります。
 全ての人には、何らかの「適性」があるはずです。それを発見し、磨きをかけていく。
 いろいろなことにチャレンジすることで、適性は発見できます。学校の教科でも、「数学」なのか「国語」なのか「英語」なのか、人によって得意教科が違っていますが、そこにも「適性」が隠れています。それは、いろいろなことをやってみない限りわからないのです。
 勉強することで適性は発見され、勉強することで適性は磨かれていきます。
 「才能」なんてものは、誰も持っていないので心配することはありません。でも、あなたは何らかの「適性」を持っているはずです。その適性を発見し、勉強によって磨いていけば、必ずその適性を開花させ、目覚ましい結果を出すことができるのです。 (樺島紫苑『ムダにならない勉強法』サンマーク出版) ~

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする