学年だより「目標実現マンダラチャート」
憧れていた花巻東高校に進学し、入学式の日、菊池選手は佐々木監督から呼び出される。
「ドラフト1位で、雄星をプロに送り出す」といきなり宣言されたのだった。
「それができないようでは、俺に指導者としてのセンスがないということだから、だめだったら高校野球から身をひく」というほどの覚悟を伝えられた。
そして野球以外の、ゴミ拾い、トイレ掃除、他人への気遣いなども厳しく指導された。
ほかの同級生よりも自分への要求は高いと感じることももちろんあったが、日本一の投手に育てるという監督の厳しさを、嫌になることはなかった。むろん、日記も大切にした。
佐々木監督の指導のもとで書き上げられた81マスの目標用紙には、目標を叶えるために生活の重要性が反映されている。昨年の今頃、菊池選手の後輩大谷翔平選手が書いた81マスを紹介したが、それと同じ、マンダラチャートとよばれる目標用紙だ。
高1の夏、いきなり甲子園で登板の機会を得て注目されると、メジャーリーグのスカウトもグランドを訪れるようになった。調子を崩したあとも、毎月のように学校に足を運んでくれるスカウトの存在は心の支えとなる。チャートの真ん中にはドジャース入団と書くようになった。
(実物)
~ その後、調子を取り戻して、高校3年の春と夏、甲子園に出場しました。目標を「高卒でドジャース」にしていなかったら、ここまで成長できたのかなと、時々、思います。高いところに目標を置いたからこそ、甲子園に出場できたし、あそこまで勝ち上がれた。
(菊池雄星『メジャーをかなえた雄星ノート』文藝春秋) ~
憧れていた花巻東高校に進学し、入学式の日、菊池選手は佐々木監督から呼び出される。
「ドラフト1位で、雄星をプロに送り出す」といきなり宣言されたのだった。
「それができないようでは、俺に指導者としてのセンスがないということだから、だめだったら高校野球から身をひく」というほどの覚悟を伝えられた。
そして野球以外の、ゴミ拾い、トイレ掃除、他人への気遣いなども厳しく指導された。
ほかの同級生よりも自分への要求は高いと感じることももちろんあったが、日本一の投手に育てるという監督の厳しさを、嫌になることはなかった。むろん、日記も大切にした。
佐々木監督の指導のもとで書き上げられた81マスの目標用紙には、目標を叶えるために生活の重要性が反映されている。昨年の今頃、菊池選手の後輩大谷翔平選手が書いた81マスを紹介したが、それと同じ、マンダラチャートとよばれる目標用紙だ。
高1の夏、いきなり甲子園で登板の機会を得て注目されると、メジャーリーグのスカウトもグランドを訪れるようになった。調子を崩したあとも、毎月のように学校に足を運んでくれるスカウトの存在は心の支えとなる。チャートの真ん中にはドジャース入団と書くようになった。
(実物)
~ その後、調子を取り戻して、高校3年の春と夏、甲子園に出場しました。目標を「高卒でドジャース」にしていなかったら、ここまで成長できたのかなと、時々、思います。高いところに目標を置いたからこそ、甲子園に出場できたし、あそこまで勝ち上がれた。
(菊池雄星『メジャーをかなえた雄星ノート』文藝春秋) ~