水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

今を生きる

2019年10月03日 | 学年だよりなど
  2学年だより「今を生きる」


 先日の「合格体験談」のとき、「高校受験に失敗したことが、一番のエネルギーでした」と内藤先輩は語った。高校時代、勉強はけっこうやったと本人も言っていたが、たしかによく勉強していた。
 毎日学校に残り、教室で勉強していた様子が目に浮かぶ。入学時から成績は上位だったが、だんとつでトップクラスだったわけではない。一年の終わりころに目標を見定め、三年の後半になって、東大の可能性が現実味をおびてきた、という伸び具合だったように記憶する。
 「あと、もう少し時間があれば……」というぐらいまで追い込んでいたからこそ、一年の浪人期間も集中をきらさずに勉強し続けられたにちがいない。
「高校3年間で、一生懸命やったということが大事だと思います。何かをやったという経験になります。高校受験に失敗したことも、あとで振り返ると成功への1ステップに思えます」
 過去の失敗をステップにして、目の前のことに集中して取り組むことで、新しい未来を切り開くという見事なプロセスを体現している。
 4年前、近畿大学の卒業式での堀江貴文氏のスピーチは大きな話題になっていた。


 ~ これからたぶん、みなさん、どんどん失敗していくと思います。チャレンジをするということは失敗する確率も上がるってことです。逆に言うとチャレンジしなければ失敗することはないかもしれない。でも、成功することもあり得ない。だから、失敗した時に、いい処方箋というのは、失敗した段階で、再発防止策をねる。二度と同じ失敗をしないように、どうやったらいいのかその場で考える。そして、考えたら酒でも飲んで、騒いで忘れる。その次の日にはすっぱり忘れる。私もそうしています。 ~


 未来のことなんて考えてもしょうがないと堀江氏は言う。みんながスマホをもってSNSでつながっている今の様子を、たった10年前に予想した人はいなかったのだからと。


 ~ 未来のことを考える意味なんてない。そして、過去を悔やんでいる暇は、皆さんにはないはずだ。なぜなら、これからグローバル化で競争が激化して、そして、未来には、僕は楽しい事しかないと思うんです。それは、どうやったら楽しくできるか、それは今を一生懸命生きることです。
 なぜ私が、いろんなことにチャレンジをして、そして、いろんな失敗をしながら、たくさんの人に裏切られながらも、こうやって楽しく生きられていらるかって、それは今を生きているからです。今を集中して生きているからです。僕は、集中すると周りが見えなくなるくらい、集中します。まさに寝食を忘れて、一つの事に熱中する癖があります。皆さんにもそうなって欲しいです。これから、生きていく上で大事なことは、それは、僕は、目先のことに集中することだと思う。長期計画なんて関係ないですよ。まずはそれをやってください。それをやらない限り、何も始まらないです。  (堀江貴文「近畿大学卒業式におけるスピーチ」2015年3月) ~


 考えてもしょうがないことに時間を費やさず、「目先のことに集中」してみよう。
コメント (2)
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