水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ワクワク感

2022年04月07日 | 学年だよりなど
2学年だより「ワクワク感」




 進級おめでとうございます!
 先日決定したサッカーワールドカップの組み合わせは、強豪中の強豪であるドイツ、スペインと同じグループになった。
 「決勝トーナメント進出とかは無理だな」と真っ先に思った人もいるだろう。「そもそも試合になるのか、ボロ負けは避けたい」ぐらいまで考えた人もいるかもしれない。
 しかし、多くのサッカーファンは、強豪との本気の試合が見られることにワクワクしているのではないだろうか。




~「やりたいこと」を見つける時は、実現性を考えないことです。実現性を考えると、「できること」のなかから探すことになります。「できること」のなかから探すと、ワクワク感が生まれません。ワクワク感がなくなると、モチベーションが高まりません。
 何かトライしてみてしんどくなった時、“そもそも、それほど、やりたいことじゃなかった。できそうなことが、これくらいしかなかったから”となります。
 受験でも「行きたい学校」と「合格しそうな学校」に別れます。「行きたい学校」があるのに、安全策をとって、「合格しそうな」だけを選んで受験すると、おうおうにして落ちます。モチベーションが湧かないからです。
 逆に合格判定がD判定であっても試験に通ることがあります。ワクワク感がモチベーションになって勉強したからです。モチベーションとは、ワクワク感です。 ~




 私たちは、未来を想像する。明日のこと、二年後どうなるか、十年後の自分は……。
 それらは、まだ実現していないという意味において、どんな未来像であっても、現段階では「妄想」にすぎない。
 高い確率で起こりそうな未来であっても、おとずれていない段階においては「妄想」なのだ。
 妄想するのって楽しくないですか?
 そもそも人間て、妄想できるから、こんなに発展できたのではないだろうか。
 他人から「それはないだろう」と言われるようなことを、どんどん妄想して、それに向かっていこうとする自分は、ワクワクしませんか。
 確実にできること、努力しなくても叶うことは、逆にそれほど楽しくはない。
 代表に選ばれる選手たち、スタッフたちは、いま必死こいてドイツやスペインを分析し、「きびしいなあ」と言いながら、実はニヤニヤがとまらないのではないかと思うのだが、どうだろう。

コメント
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