2学年だより「スキップとローファー(3)」
みつみは、自分とは真逆のタイプの村重結月(ゆづき)とも仲良くなる。
町を歩いていると振り返る人がいるレベルの美人で、あきらかにヒエラルキー最上位タイプ。
みつみ自身「こんな人とは友達になることはないだろうな」と思っていた。
クラスメイトでカラオケに行くことになった。みつみのカラオケデビューだ。
音の大きさに驚きながら、盛り下げないようにと頑張っていたのを見ていたのか、「居心地悪くない?」と声をかけてきたのが、結月だった。「あたしも苦手なんだ」と。
最新刊の7巻は、結月のエピソードが描かれる。
昔から美人だ、かわいいとちやほやされきて、だからこそ女子同士の人間関係がうまくいかないことも多かった。
大学までエスカレーター式で進めるお嬢さん学校の環境になじめなくなって、この高校に入り直したのだった。
そして、みつみと知り合い、前の学校にはいないタイプの、まじめで地味で勉強好きの久留米誠(まこと)とも仲良くなった。
~ 見た目の美しさから起こるいざこざに苦しめられる結月の叫びに共鳴して涙が止まらなかった。出会った当初は見た目から結月に苦手意識を持っていたのに、いつしか親友となった誠が示す友情の尊さに胸打たれ、何度も何度も読み返した。こんな友達がいたら、たとえ今後の人生の選択で離れてしまったとしても、その事実は、ずっと自分の支えとなり続けるだろう。
気遣い上手ながら自分の気持ちをうまく出せない志摩くんや、みつみを見守る父の弟で“叔母”のナオちゃんなど、魅力的なキャラクターがたくさん登場する本作。どのキャラクターに感情移入して読んでいるのか、友人と比べるのもおもしろい。
「誰かと本当の友達になれるチャンスなんてそうそうないのよ」
大人になればなるほど実感するナオちゃんの言葉が胸に響く。なんとなく気後れしていたあの人にメールを送ってみようかな。服装や仕事が違っていても勇気を出して一歩を踏み出さないと友達になれるかどうかすら分からないって、みつみが教えてくれたから。 (宇垣美里「宇垣総裁のマンガ党宣言77」週刊文春7月28日号) ~
ものごとは、自分には早すぎるかな? と思うくらいのタイミングで始めると成長できる。
習い事しかり、スポーツしかり、勉強しかり、人間関係しかり。
「早いかな?」と思ったということは、視界に入ったということだ。
ちょうどいいを待っていると、結果的に出遅れる。もったいない。
全然接点がなかったような人でも、ふとしたタイミングで声をかけてみるだけで、新しい日々が生まれる。
なにごとにもあてはまる。
みつみは、自分とは真逆のタイプの村重結月(ゆづき)とも仲良くなる。
町を歩いていると振り返る人がいるレベルの美人で、あきらかにヒエラルキー最上位タイプ。
みつみ自身「こんな人とは友達になることはないだろうな」と思っていた。
クラスメイトでカラオケに行くことになった。みつみのカラオケデビューだ。
音の大きさに驚きながら、盛り下げないようにと頑張っていたのを見ていたのか、「居心地悪くない?」と声をかけてきたのが、結月だった。「あたしも苦手なんだ」と。
最新刊の7巻は、結月のエピソードが描かれる。
昔から美人だ、かわいいとちやほやされきて、だからこそ女子同士の人間関係がうまくいかないことも多かった。
大学までエスカレーター式で進めるお嬢さん学校の環境になじめなくなって、この高校に入り直したのだった。
そして、みつみと知り合い、前の学校にはいないタイプの、まじめで地味で勉強好きの久留米誠(まこと)とも仲良くなった。
~ 見た目の美しさから起こるいざこざに苦しめられる結月の叫びに共鳴して涙が止まらなかった。出会った当初は見た目から結月に苦手意識を持っていたのに、いつしか親友となった誠が示す友情の尊さに胸打たれ、何度も何度も読み返した。こんな友達がいたら、たとえ今後の人生の選択で離れてしまったとしても、その事実は、ずっと自分の支えとなり続けるだろう。
気遣い上手ながら自分の気持ちをうまく出せない志摩くんや、みつみを見守る父の弟で“叔母”のナオちゃんなど、魅力的なキャラクターがたくさん登場する本作。どのキャラクターに感情移入して読んでいるのか、友人と比べるのもおもしろい。
「誰かと本当の友達になれるチャンスなんてそうそうないのよ」
大人になればなるほど実感するナオちゃんの言葉が胸に響く。なんとなく気後れしていたあの人にメールを送ってみようかな。服装や仕事が違っていても勇気を出して一歩を踏み出さないと友達になれるかどうかすら分からないって、みつみが教えてくれたから。 (宇垣美里「宇垣総裁のマンガ党宣言77」週刊文春7月28日号) ~
ものごとは、自分には早すぎるかな? と思うくらいのタイミングで始めると成長できる。
習い事しかり、スポーツしかり、勉強しかり、人間関係しかり。
「早いかな?」と思ったということは、視界に入ったということだ。
ちょうどいいを待っていると、結果的に出遅れる。もったいない。
全然接点がなかったような人でも、ふとしたタイミングで声をかけてみるだけで、新しい日々が生まれる。
なにごとにもあてはまる。