2学年だより「意思(4)」
西岡壱誠氏が代表を務める「カルペ・ディエム」は、地方の公立高校出身者、貧困家庭出身者など、さまざまな形で東大に「逆転合格」した面々が集まり、日本の教育についての発信を行っている。
彼らの著書『東大大全』(幻冬舎)には、大学入試にのぞむ考え方や、具体的な勉強法が紹介されているが、学校の授業、定期考査についても述べられている。
~ そもそも、高得点を取る人との差を生んでいるのは、勉強法やもともとの能力の違いではありません。実はちょっとした意識の違いなのです。
それは「この問題は定期考査では、どう問われるのか?」ということを意識して勉強できているかどうかが重要なカギなのです。どういうことか説明しましょう。
例えば授業中、先生が新しい英単語を生徒たちに教えたときに、難関大学に合格できる人は「あ、この単語は定期考査でこんな問題として出題されそうだな。ってことは、ここは2つセットで覚えておかなきゃいけないな」というようにとらえます。要するに、定期テストでどう出題されるかを逆算して勉強を積み重ねているのです。ただ漠然と勉強をしていても、どこを覚えればいいか分かりません。しかし、どう出題されるかが予想できるようになれば、効率的に勉強できるのです。ではその逆算する力を鍛えるにはどうすればよいか。それは、普段から自分で問題を作って勉強することです。
① 科目問わず問われそうな単語などをノートにメモする
② メモした単語などに、自分なりの説明を書き加える
③ 説明だけを読んで答えの単語を答えられるかをチェックする
これで「必須で覚えなければならないこと」で点を落とすことはほとんどなくなります。 ~
漫然と黒板を写しているだけ、話を聞いているだけの人と、「定期考査でどう訊かれるのかな?」と思いながら授業を受けている人とでは、外から見ればそのたたずまいに大きな差はない。
しかし、その「ちょっとした意識の違い」が、ものすごく大きな差を生む。
さらに、自分で大事な単語をノートにまとめていくという形にしていくことで、自分の中に定着していくことができる。
意識的に学ぶ、メモをする、自分で説明を足す、逆からチェックする――。これだけで一つの項目を数回インプットし、アウトプットしていることになる。
大学入試のテクニックを述べる本の中には、高校の授業を軽視するものも見られる。いわく「学校の授業は直接役に立たないから、ほどほどにやっておけばいい」的な。
しかし、大学入試の基本は、高校の教科書だ。みなさんの先輩たちを思い返してみても、学校の授業内容をしっかり身に付ければ志望大学に合格するという事実は動かしようがない。
とくに東大はじめ最難関に合格した先輩ほど、受験に直接関係ない教科・科目も他のと同じくらいちゃんと取り組んでいた。物事に取り組む姿勢、意識がいかに大事かということだろう。
西岡壱誠氏が代表を務める「カルペ・ディエム」は、地方の公立高校出身者、貧困家庭出身者など、さまざまな形で東大に「逆転合格」した面々が集まり、日本の教育についての発信を行っている。
彼らの著書『東大大全』(幻冬舎)には、大学入試にのぞむ考え方や、具体的な勉強法が紹介されているが、学校の授業、定期考査についても述べられている。
~ そもそも、高得点を取る人との差を生んでいるのは、勉強法やもともとの能力の違いではありません。実はちょっとした意識の違いなのです。
それは「この問題は定期考査では、どう問われるのか?」ということを意識して勉強できているかどうかが重要なカギなのです。どういうことか説明しましょう。
例えば授業中、先生が新しい英単語を生徒たちに教えたときに、難関大学に合格できる人は「あ、この単語は定期考査でこんな問題として出題されそうだな。ってことは、ここは2つセットで覚えておかなきゃいけないな」というようにとらえます。要するに、定期テストでどう出題されるかを逆算して勉強を積み重ねているのです。ただ漠然と勉強をしていても、どこを覚えればいいか分かりません。しかし、どう出題されるかが予想できるようになれば、効率的に勉強できるのです。ではその逆算する力を鍛えるにはどうすればよいか。それは、普段から自分で問題を作って勉強することです。
① 科目問わず問われそうな単語などをノートにメモする
② メモした単語などに、自分なりの説明を書き加える
③ 説明だけを読んで答えの単語を答えられるかをチェックする
これで「必須で覚えなければならないこと」で点を落とすことはほとんどなくなります。 ~
漫然と黒板を写しているだけ、話を聞いているだけの人と、「定期考査でどう訊かれるのかな?」と思いながら授業を受けている人とでは、外から見ればそのたたずまいに大きな差はない。
しかし、その「ちょっとした意識の違い」が、ものすごく大きな差を生む。
さらに、自分で大事な単語をノートにまとめていくという形にしていくことで、自分の中に定着していくことができる。
意識的に学ぶ、メモをする、自分で説明を足す、逆からチェックする――。これだけで一つの項目を数回インプットし、アウトプットしていることになる。
大学入試のテクニックを述べる本の中には、高校の授業を軽視するものも見られる。いわく「学校の授業は直接役に立たないから、ほどほどにやっておけばいい」的な。
しかし、大学入試の基本は、高校の教科書だ。みなさんの先輩たちを思い返してみても、学校の授業内容をしっかり身に付ければ志望大学に合格するという事実は動かしようがない。
とくに東大はじめ最難関に合格した先輩ほど、受験に直接関係ない教科・科目も他のと同じくらいちゃんと取り組んでいた。物事に取り組む姿勢、意識がいかに大事かということだろう。