「ピッチパーフェクト2」は、自分的には「1」よりも数倍よかった。
なんでだろ。知ってる曲が今回の方が多かった … わけでもないし、ストーリーが目新しいものになった … というほど大きな変化があったわけでもないけど、でもストーリーかな。
中心となる登場人物たちのキャラクターが大体把握できてるので、安心して見てられる。
あと、新しいメンバーとなったエミリー(ヘイリー・スタインフェルド)がかわいい。この子誰だっけ? と思いながら見てたが、たぶん「はじまりのうた」のイメージが残っていたのだろう。
昔の宮沢りえさんと広瀬すずちゃんとを足したような雰囲気だ。
この魅力的なニューフェイスのおかげで、もともとのメンバーがみなお姉さんであることが意識され、あくまでも大学のサークルである以上、その活動に終わりがあることが浮き彫りになってくる。
エミリーの母親が「バーデン・ベラーズ」の初期メンバーという設定も最後もきいてくる。
アカペラコーラス活動を続けるために大学に残り続けるクロエ、他のメンバーに内緒で就職活動をするベッカはじめ、メンバーそれぞれが将来への不安を感じ、同時にアカペラ大会でも圧倒的な実力を誇るドイツのグループと対決しなければならない。
1よりも、登場人物たちに与えられた試練が大きいのか。だからそれを乗り越えようとする姿に心打たれる。
試練を乗り越えたことでなく、乗り越えようとする姿に、人は心打たれる。
先に卒業していったメンバーが、あなたたちは自分たちのサウンドを見失っていると諭す。
いや厳しく教えるかな。その彼女が経営する施設で合宿をしながら、ぶつかりあい、けんかしながら何かをみつけようとする姿は、むしろ日本的な青春グラフィティにも感じた。
「自分たちのサウンド」をつくるのは、厳しい練習や、それに裏付けられた技術ももちろん必要だけど、最後は人と人のつながりであると、セリフではなく歌う姿で表現されるところが素晴らしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます