水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ピッチパーフェクト2

2015年10月18日 | 演奏会・映画など

 

 「ピッチパーフェクト2」は、自分的には「1」よりも数倍よかった。
 なんでだろ。知ってる曲が今回の方が多かった … わけでもないし、ストーリーが目新しいものになった … というほど大きな変化があったわけでもないけど、でもストーリーかな。
 中心となる登場人物たちのキャラクターが大体把握できてるので、安心して見てられる。
 あと、新しいメンバーとなったエミリー(ヘイリー・スタインフェルド)がかわいい。この子誰だっけ? と思いながら見てたが、たぶん「はじまりのうた」のイメージが残っていたのだろう。
 昔の宮沢りえさんと広瀬すずちゃんとを足したような雰囲気だ。
 この魅力的なニューフェイスのおかげで、もともとのメンバーがみなお姉さんであることが意識され、あくまでも大学のサークルである以上、その活動に終わりがあることが浮き彫りになってくる。
 エミリーの母親が「バーデン・ベラーズ」の初期メンバーという設定も最後もきいてくる。
 アカペラコーラス活動を続けるために大学に残り続けるクロエ、他のメンバーに内緒で就職活動をするベッカはじめ、メンバーそれぞれが将来への不安を感じ、同時にアカペラ大会でも圧倒的な実力を誇るドイツのグループと対決しなければならない。
 1よりも、登場人物たちに与えられた試練が大きいのか。だからそれを乗り越えようとする姿に心打たれる。
 試練を乗り越えたことでなく、乗り越えようとする姿に、人は心打たれる。
 先に卒業していったメンバーが、あなたたちは自分たちのサウンドを見失っていると諭す。
 いや厳しく教えるかな。その彼女が経営する施設で合宿をしながら、ぶつかりあい、けんかしながら何かをみつけようとする姿は、むしろ日本的な青春グラフィティにも感じた。
 「自分たちのサウンド」をつくるのは、厳しい練習や、それに裏付けられた技術ももちろん必要だけど、最後は人と人のつながりであると、セリフではなく歌う姿で表現されるところが素晴らしい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 答えは本文の中 | トップ | 「 「間」の感覚 」の授業 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演奏会・映画など」カテゴリの最新記事