水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

二次出願

2020年01月23日 | 大学入試
 センター試験が終われば、結果については悔やんだところで動かしようがないのだから、どこに出願するかは腹をくくるしかない。
 まず受かりそうなところを選ぶ。日本中探すと、考えてもいなかった大学で、意外に可能性ありそうなところが見つかる。
 国公立に行くなら、男子の場合はむしろ一人暮らしをすすめたい。
 自宅から通える大学を望んでいて、思った点数がとれなかったなら、それは神の啓示でしかない。
 親には申し訳なさそうな顔をしなければならない場合もあるかもしれないが、内心でうきうきしながら下宿を探せる。

 二次で大きくひっくり返すことは基本的にはない。
 そういう事実を受け入れられるかどうかも、広く言えば大学入試で試されている能力の一つだろう。
 ただし、E判定から受かる場合もたまにある。D判定からは意外にある。
 運をよびこむのは、これからの礼儀正しい生活だ。

 今日「決めかねています」と言う教育系を目指す子と話していて、つくづくうらやましく思った。
 第一志望は埼玉大学のある学科だったが、学科をかえることや、地方大学も考えているという。
 第一志望をつらぬいて危険をおかすより、考えていなかった学科で学ぶことで、予想外のことを学べる。
 地方を選べば、そこで四年間新しい生活ができる。
 その選択は本人に委ねられていて、どれを選んでも認められて、その後のバックアップも得られる。
 人生においてこんな幸せなことって、そうそうないのではないだろうか。

 たとえば京都の大学にいって四年過ごしていいよ、お金出すからと、誰か言ってくれないかなぁ。
 普通に考えてありえないことが、いま18歳の若者の前に出現しているのだ。
 いかさない選択肢はないだろう。
 願っていたとおりの進学ができることは、それはそれで幸せであることはまちがいない。
 しかし、予想や希望と大きく異なっているほど、自分を大きく成長させるチャンスであることも事実だ。
 いいなぁ、若者たちよ。
 はらくくって出願したら後は二次の勉強するだけ。
 行くとこが決まったら、そこが自分のベストだと信じて元気に通うだけ。
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