水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

推薦書の書き方 補足1

2021年09月14日 | 大学入試
1 大学が知りたいことは、ざっくり次の3点だと考えていいと思います。

① やる気
 その大学・学部・学科で学ぶ「こと」について、強い興味関心をもち、大学でそれを学んでみたいという意欲が感じられるかどうか。学ぶことで将来世のため人のために働きたいという気持ちがあるかどうか。

② 適性
 その「こと」についての適性はどうか。得意な教科は何か、必要な能力をもっているか、基本的な技能があるか、地道にがんばれるか、継続的に学習できるか。

③ 人間性
 4年or6年の大学生活を維持できるか、コミュニケーション能力があるか、前向きに生きていこうとしているか(ふつうに迷惑をかけずに学生生活をすごせるか)。


2 学力の3要素

 今春の入試から、学力の3要素「① 知識・技能、② 思考力・判断力・表現力、③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」について記載させるようにとの文科省の指示がありました。
 大学は、それに従って推薦書の書式がつくっています。ただし昨年は、従来型のままの大学も相当数ありました。
 厳密に①・②・③の項目ごとを記載するべきと考える必要はないと思われます。
 まじめに勉強し部活動にも取り組んだ生徒は、上記の要素はふつうにクリアしているからです。
 「必ず3要素について記入すること」との指示がある場合には、それっぽい単語を加えてもらったりはしました。
 「主体的に」「多様な」「協働して」……みたいなのが含まれていれば、まちがいありません。
 現場教員の感覚からすると、一番民間と「協働」できなかったのは文科省だよなぁみたいな思いもありますが、しょうがないですね。

参照 「文科省作成Q&A」より
3-2-4 「学校推薦型選抜」(現行 推薦入試)における評価方法の改善点を教えてください。
 改善点は以下のとおりです。
・調査書等の出願書類だけでなく、
(1)各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)もしくは
(2)「大学入学共通テスト」の少なくともいずれか一つによる評価を必須化することとします。
・推薦書において
(1)本人の学習歴や活動歴を踏まえた「学力の3要素」に関する評価を記載すること、及び
(2)大学が選抜でこれらを活用することのどちらも必須化することとします。
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