水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

志望理由書の書き方(2021年版)

2021年08月14日 | 大学入試
志望理由書の書き方(2021年版)

1 「ラブレター」を出す相手を知ろう
 
 志望する大学・学部・学科は何を学ぶところか。まずはここから始める。
「この手紙の宛先って、ほんとに私であってるのかな」と相手に思わせてはいけない。
 自己紹介するまえに、まずはA、Bに答えられる状態をつくろう。

A その学部・学科はどんなことを研究するところか
 ① どのような研究をしているのですか。
 ② その学問は、どういう歴史的背景からうまれたものですか。
 ③ その研究は、人々の暮らしにどのように役立っていますか。
 ④ その学部・学科が扱う分野に関して、いま世界や日本で、どんな問題がおきていますか。
 ⑤ その学部・学科が扱う分野に関して、どんな本を読みましたか。

B その大学の特徴は何か
 ① その大学の設立理念、教育理念とはどのようなものですか
 ② どんな研究室やゼミがありますか。
 ③ どんな先生が何の研究をしていますか。
 ④ その大学は、他の大学とはどういう点がちがうのか。
 ⑤ あなたは、とくにどういうところに惹かれたのですか。


2 自分の思いを伝えよう
 1をふまえた上で、自分とはどんな人間なのかを伝えよう。

a1 将来の目標、将来像
    将来の夢は何か、どんな職業につきたいのか。
    その仕事について何をしたいのか、その仕事は何ができるのか。
    その仕事をすることで、どのように社会に役立ちたいのか。
    どんな問題を解決したいのか、自分の使命は何か。

a2 大学で勉強したいこと
    なぜこの大学・学部を選んだのか。
    その学部・学科で何を学びたいのか
    なぜ他の学部ではなく、その学部なのか、その学科なのか。
    なぜ他の大学ではなく、その大学なのか。

※ a1は明確でなくてもいい。○○が勉強したい、学びたい、研究したいという気持ちが伝わればいい。


b1 aのように考えるようになったきっかけ
    何に興味があったのか、どんな科目が好きだったからか。
    どんな出来事があったのか。いつ、どんなことがあったのか。
    どんな本を読んだのか、誰の話を聞いたからか、どこに行って何を見たのか。
    その興味に基づいて、これまで何をしてきたか。

b2 自分の高校生活
    一番力を入れて取り組んできたのはなにか。
    どのように工夫して勉強してきたか。
    部活動にはどう取り組んだか
    クラス、学校生活、学校行事にどんな姿勢でのぞんだか。
    それらの経験を通して、何が変わったのか。
    自分は何を大切にしているのか、そんな自分を自分ではどう思うか。
    そんな自分を周囲(家族・友人)はどう見ている(と思っている)か


  b(過去) 自分はこのような人生を送ってきた こんな人間だ

  a(未来) 将来こんなことを実現したい 夢をかなえたい こんな人間になりたい

 ☆(現在) しかし現状では○○が足りない( 専門分野の知識 経験 語学力 人間性 etc )

   こんな自分(b)が、将来望ましい自分(a)に変わるためには、
   ○○大学・○○学部○○学科(A・B)で学ぶことが現時点のベストの選択だ、
   という「物語」をつくろう
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 無敵の独学術(3) | トップ | 一発屋 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大学入試」カテゴリの最新記事