今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

半月ぶりに入った部屋に

2009年08月15日 | 名古屋周辺
さて、昨日18きっぷで帰名し、
半月ぶりに、名古屋の棲み家の鍵を開けた。

もとは丸々一ヶ月戻らなくてもよかったのだが、あえて用事を作って、連続不在状態を半月に縮小した。
その理由は昨日の記事に記したが。
そこに書かなかったもう一つの本音の理由を述べると、部屋を丸々一ヶ月不在状態にすることが心配だったのだ。

といっても防犯上の心配ではない。
なにしろ服はユニクロレベルだし、家電も15年落ちのものばかり。
専門書なんて盗まないだろうし
情報的に大切なノートパソコンは持ち帰る。
というわけで、空き巣が入ったとしても、私にとっては廃品回収されたに等しい。

では何が心配かというと、
まずはエアコンの止め忘れ、コンロの止め忘れ、風呂場の水の止め忘れ。
ただしこれらは、それぞれ体験済なので(後の二者は顔面蒼白もの)、出る時にチェックしている。

上よりも可能性は低いものの、気持ち的に一番おそれているのは、
不在中に室内にヘンな虫がわいて、暑さと密閉のため、大繁殖してしまうこと。
今まで、小さな甲虫とコバエが増えたことはあった。
ただ帰省前は虫の気配はなかったので現実的な懸念としては少ない。

そういうわけで、半月ぶりにドアを開けた時は、まず室内の気配を探った。
むっと熱気があるのでエアコンは止っている。
ただ異様な熱気や煙はないのでコンロは止っている。
室内は乾燥しているので水も止っている。
そして、虫の気配はない。

かくして、安心して半月前の生活に戻った。
まったく半月前と同じだと思っていた。

そう安心してフローリングの座卓に坐っていると、右横1メートル弱の所に、黒いものが動いた。
それはときたま目にする米粒ほどの小さな甲虫ではなく、明らかにわが親指ほどの確固とした大きさ。
誰もが見まがうことのない、ゴ キ ブ リ だ!

思わず叫び声をあげた私は、ゴキブリを飛び越えて、別室においてあるスプレー殺虫剤を取りに行く。
この間に、ゴキブリにすばやく逃げられ、あちこちの物影に走りまわられ、室内で大捕り物になったら大変だ。
急いで戻ると、幸いゴキブリは、私の部屋の散らかりっぷりに閉口しているかのように、動きが遅い。
すかさず殺虫スプレーを大量に浴びせ、その毒素と風圧でもって逃げる間を与えない。
ほどなくゴキブリは仰向けになり、足を元気なくばたつかせた。
私の勝利だ。

この一戦の勝利に私は満足し、あとは武士の情け、KOされたゴキブリにとどめを刺すことはせず、ホウキでちり取りに掬って、屋外に捨てた。
「二度と来るなよ」とつぶやいて。

ゴキブリは、この部屋で見たのは始めてに等しい。
換気のために小窓を少し空けていたのがいけなかったのか。