4日の朝から飯舘村に行った。
本ブログにコメントをくれていたサリーさん一行に同行させてもらえた。
まずはそのサリーさんたちの村内での活動を以下に紹介する。
公益社団法人「日本動物福祉協会」のメンバーとして、
避難地区に置きざりにされた動物を救うボランティア活動をしている。
今回集ったのは、私を除いて、医療関係の人ばかり6名で(うち夫婦2組)、皆関東から自家用車で来た。
飼い主に去られたペットや家畜の世話をするのが困難になった家に行き、動物用の救援物資を届ける。
そのため、30km・20km圏内や線量の高い地帯に果敢に入って行かざるをえない(1km圏内にも入ったという)。
もちろん無防備ではなく、タイベックの防護服を着て、マスク・ゴム手袋などフル装備をし(写真)、
累積被曝計測用のガラスパッチを身につける(後に月ごとの被曝量を検出)。
私も今回これらを身につけた。
まずは、ペット用の餌などの救援物資を役場に搬入。
そして、今日は主に飯舘村南部のもっとも線量が高い地帯に、
置きざりにされたり物資不足で世話が困難になった動物を探しに行く。
ただ、犬や猫を見つけても、白装束の人間たちをみて、警戒して近寄らない。
なので、餌と水を用意して去り、帰りにそれらが減っているのを見て安心する。
山を越えた30km圏内の浪江町では、
飼い主に去られ、水と餌のなくなったニワトリ群がいる檻があった(元気がなく、まともに鳴声を出せない)。
檻に入って水と餌を与えると、それにいっせいに群がる。
数日ぶりの水と餌を得た鶏たちはやがて正常な鳴声になった。
人に対するボランティアと違って、相手から感謝の言葉も笑顔も受けない。
得るものは、生命活動を(一時的にも)援助できたことの喜び。
ただし、食の果てた動物たちの無残な姿を目の当たりにすることもあるという(今回はなかった)。
今回は、あえて高い線量の地帯を選んだこともあり、最終到達点(Uターン地点)として浪江町の20km圏のゲートに達した。
車から降りて測ったら、40μSvを越えた(これは原発周辺地域の最高値。原発敷地内のいくつかのモニタリングポストより高い)。
サリーさんによれば、この活動をして痛感するのは、同じ30km、20km圏内でも線量がまったく異なり、むしろ1μSvに達しない所がずいぶんあるとのこと。
そして今回のように逆に圏外でも高い所もある(これらは文科省の公表データでも確認できる)。
すなわち、単に原発からの”距離”だけにもとづき、実際の線量にもとづかない措置によって、
不必要に避難をさせられ(その分不便な生活が強いられ、復興を遅らせている)、
そのあげく不幸な運命に陥った動物達がいること。
そしてその逆に、線量が高いにもかかわらず、圏外であるため、そのまま暮している人もいる。
これは二重のミスを犯していることになる。
最近の政府はやっと、線量による判断ができるようになってきたみたいだ。
ならば、まずはこの避難・警戒区域の設定基準を見直すべきだ。
ちなみに、”線量が高い”といってもμSvレベルなので、
居住するにはふさわしくないが、防備して数時間活動する分には問題ない。
私の作業である計測結果については次(上)の記事で紹介する。
本ブログにコメントをくれていたサリーさん一行に同行させてもらえた。
まずはそのサリーさんたちの村内での活動を以下に紹介する。
公益社団法人「日本動物福祉協会」のメンバーとして、
避難地区に置きざりにされた動物を救うボランティア活動をしている。
今回集ったのは、私を除いて、医療関係の人ばかり6名で(うち夫婦2組)、皆関東から自家用車で来た。
飼い主に去られたペットや家畜の世話をするのが困難になった家に行き、動物用の救援物資を届ける。
そのため、30km・20km圏内や線量の高い地帯に果敢に入って行かざるをえない(1km圏内にも入ったという)。
もちろん無防備ではなく、タイベックの防護服を着て、マスク・ゴム手袋などフル装備をし(写真)、
累積被曝計測用のガラスパッチを身につける(後に月ごとの被曝量を検出)。
私も今回これらを身につけた。
まずは、ペット用の餌などの救援物資を役場に搬入。
そして、今日は主に飯舘村南部のもっとも線量が高い地帯に、
置きざりにされたり物資不足で世話が困難になった動物を探しに行く。
ただ、犬や猫を見つけても、白装束の人間たちをみて、警戒して近寄らない。
なので、餌と水を用意して去り、帰りにそれらが減っているのを見て安心する。
山を越えた30km圏内の浪江町では、
飼い主に去られ、水と餌のなくなったニワトリ群がいる檻があった(元気がなく、まともに鳴声を出せない)。
檻に入って水と餌を与えると、それにいっせいに群がる。
数日ぶりの水と餌を得た鶏たちはやがて正常な鳴声になった。
人に対するボランティアと違って、相手から感謝の言葉も笑顔も受けない。
得るものは、生命活動を(一時的にも)援助できたことの喜び。
ただし、食の果てた動物たちの無残な姿を目の当たりにすることもあるという(今回はなかった)。
今回は、あえて高い線量の地帯を選んだこともあり、最終到達点(Uターン地点)として浪江町の20km圏のゲートに達した。
車から降りて測ったら、40μSvを越えた(これは原発周辺地域の最高値。原発敷地内のいくつかのモニタリングポストより高い)。
サリーさんによれば、この活動をして痛感するのは、同じ30km、20km圏内でも線量がまったく異なり、むしろ1μSvに達しない所がずいぶんあるとのこと。
そして今回のように逆に圏外でも高い所もある(これらは文科省の公表データでも確認できる)。
すなわち、単に原発からの”距離”だけにもとづき、実際の線量にもとづかない措置によって、
不必要に避難をさせられ(その分不便な生活が強いられ、復興を遅らせている)、
そのあげく不幸な運命に陥った動物達がいること。
そしてその逆に、線量が高いにもかかわらず、圏外であるため、そのまま暮している人もいる。
これは二重のミスを犯していることになる。
最近の政府はやっと、線量による判断ができるようになってきたみたいだ。
ならば、まずはこの避難・警戒区域の設定基準を見直すべきだ。
ちなみに、”線量が高い”といってもμSvレベルなので、
居住するにはふさわしくないが、防備して数時間活動する分には問題ない。
私の作業である計測結果については次(上)の記事で紹介する。