今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

悪銭身につかず

2013年11月05日 | 時事
おそらく60億円ほどの年金基金の使途不明金事件。
その容疑者は身分不相応な豪遊を続け、逃亡先のタイでは、痩せ衰えて家賃も払えぬ状態になり下った。
「悪銭身に付かず」を地でいっている。

行動経済学によれば、お金には色が着いている。
同じ一億円でも、苦労して貯めたものと宝くじで当てたものとでは、心理的な価値が全く異なる。
前者は資産として大切に運用され、後者はあぶく銭としてあっというまに無駄に散財される。

実際、ギャンブルで一発当てようとする者は、当たったら即座に散財するため、結局貧乏臭いままだ。

今回の事件で腹立たしいのは、こつこつ貯めて預けた年金基金が、
無意味に散財されてしまったこと。
行動経済学的には、もちろん、こつこつ貯めた60億円は、散財された60億円よりはるかに価値が高かった。

貯めた人にとっての損失が大きいわけだ。