今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

新湯の山温泉のストロンチウム

2013年11月20日 | 温泉

推薦入試と論文原稿提出後の慰労に、温泉旅をしたい。
と言っても、判定会議と翌日の授業との間は24時間しかないので、遠出は無理。
近場でしかも転地効果のある温泉となると限られる。

名古屋隣接でもない、ビジホでもない温泉となると、三重は四日市の奥座敷・湯の山温泉くらい。
そこには、「ウェルネス鈴鹿路」という、元公共の宿があり、数回利用した。
近いだけでなく、値段もビジネスプランで6200円と、ビジホ並なのがうれしい。
2食付きで天然温泉の大浴場なので、ビジホより実質的に安いし、部屋もそれらよりは広い。
距離にして50kmほどで、しかも東名阪道からすぐなので時間もかからない。

この宿は場所柄、鈴鹿山脈核心部すなわち御在所山・鎌ケ岳などの登山基地に向いている。
登山後の温泉入浴が最高。

ここは湯の山温泉の下に位置し、別の源泉があり、新湯の山温泉という。
泉質は「アルカリ単純泉」だが、ラドンが出ている。
確かに、温泉の後ろに聳える御在所山は、関西で有名な岩場”藤内壁”を抱える花崗岩の山。
放射線が出ておかしくない(ガイガーカウンターを持ってくるんだった)。
といってもラドン含有量は1.62マッヘすなわち22Bqすなわち90nSv/hなので、
周囲の空気中とほとんど変わらないだろう(”放射能泉”には満たない)。

分析表には、ラドンの他、
なんとストロンチウムも検出されている(0.061mg/1kg)。
福島原発以外で滅多に耳にしない物質名(原発由来のは同位体のストロンチウム90)。
放射能泉好きな私としては、微量のストロンチウム(放射性ストロンチウム90の吸収を阻害する)をありがたく吸入したい。

ここは露天もあるが、放射能泉は気体が大事なので、内湯に限る。
湯口から出るお湯を後頭部に浴びて、飛沫を吸入する。
放射能泉の入浴法は、なんと”内部被曝”をめざすのだ。

温泉入浴とは、まずは熱湯に浸かり、ときに放射能を浴び、
ときに硫化水素を嗅ぐという、
まるで自殺行為かと見まがう。
でもこれが不思議と健康にいいんだな。