わが大学でも新入生を迎え、新年度が始まった。
でも初日の今日は、一挙に忙しくはならず、新入生オリエンテーションの教員紹介と、学科の会議だけ。
新入生を前にしての教員紹介では、初めの学科は、最初の教員が名前だけを言ってそれで終わると、続く残りの教員も全てその通りにした。
ついで我が学科になり、最初の教員が名前だけでなく専門と担当授業を紹介すると、それに続く教員も全てその通りにした。
私はもともと、その程度の紹介をすべきだと思っていたからいいが、逆に名前だけで終わるパターンが続いた後だと、思い通りの自己紹介をする勇気はなかったろう。
すなわち、これが社会心理学のいう”同調行動”で、いい歳した大人も”同調圧”(斉一性の圧力)から逃れられないわけだ。
当事者の心理は、前の人と違う対応をすると、前の人を否定したことになり、そこまでして自己主張する必要はないという判断になる。
だから自己紹介の最初の人は、後続に同調をもたらす特別の位置にある。
自己紹介項目を増やしたところで10分ほどで終わる。
さて、学科会議までは4時間以上の間がある。
その間を、研究室内の書類の整理に充てた。
昨年度とっておいた書類のほとんどを捨てる。
もちろん資源保護のため、捨てる先は再生紙用のゴミ箱。
以前だったら、捨てようか取っておくべきか悩む書類があったが、今では、明らかに不要の書類以外、すなわち取っておくべきものとか一応とっておこうという書類は、全てスキャンスナップでpdfにし(しかもOCR化するので検索可)、それらをクラウドサーバに放り込む。
そして紙の書類は、すべてゴミ箱行き。
考えてみれば、もとの書類自体がパソコンで作成され、それを紙に印刷して配布され、それをまた電子化しなおして保存している。なんか無駄だ。
私のようなタブレット持ちには、最初からpdfでもらって、それを会議で閲覧させてもらったほうがいいのに。
そう、昔から言われていた「ペーパーレス」は、パソコン時代はその逆方向にいってしまい、ここ最近のタブレットとpdfでやっと実現できそうなのだ。