今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ソロ・ストーブは使える

2014年04月27日 | 生活

温泉一辺倒になっていた旅生活を、自分本来のアウトドア中心に戻したい。

そのためにはいろいろ道具を買い直す必要がある。

なにしろ学生時代の装備のままだから。

まずは、山での昼食をコンビニのおにぎりから脱却し、ちゃんと山で温かいものを作りたい。

いわゆるストーブorコンロを使うわけだが、自分が所持しているのは、中学時代に買ったスベア211というスウェーデン製の骨董品(砂漠の民が使っていたらしい)。
この時代遅れの灯油コンロは、灯油を気化させるためのブレヒートなどを要し、作業が面倒だし、火力の割りに音も大げさ。

かといって扱いが簡単なガスは、あのボンベを使うのがどうも風情に欠ける。

風情にこだわった結果、これだ!と思ったのは、ソロ・ストーブという、小枝を使うもの。

つまり、山に無限にある木の小枝を片手でつかむ程度かき集めて、それを燃料として、その二次燃焼(枝が炭化してからの再燃焼)という状態にすることによって、強い火力と、灰しか残らない効率の良さが売り。

乾燥した小枝が入手できないための予備として、中にぴったりはまるアルコールコンロ(アルコールランプみたいなもの)もセットで購入。

さて、GW最初の日曜の今日は、そのストーブの予行演習に充てる。

どこで演習をやろうか迷ったが、このためだけに遠くの野山に行くのは面倒なので、近所の霊園内の公園を選んだ(ホントは禁止だろうけど)。

公園の一番の奥の目立たないベンチに陣取り、足下の小枝を集める(ホント簡単に集る)、それを長さ5cm以内に折って、ストーブ内の粗めの網に載せる。
さらに点火用の枯れ葉を入れて、ライターで点火。

まず枯れ葉が燃え出し、数度枯れ葉を供給していると、小枝の方に火が移った。

せっかくなので、カップ麺を作ろうと、同じソロ製の鍋に水を入れて載せる。

火の勢いが増し、時たまストーブ下部の通気孔から、煙が勢いよく出る。

数分で湯がわき、ベンチに座ってカップ麺を頬ばる。

鎮火した跡を見ると、小枝はすべて白い灰になって、バラバラ落ちる。

あんなにあった小枝が、その体積が激減してすべて白い灰に変じた姿は、どうしても火葬場でのあの光景を思い出す。唯一違うのは、固形部分がまったく残らないこと。

木の灰はそのまま土に還るから、地面に捨てていい。

燃料費もかからず、不要なゴミも出ず、火力が強く、燃料は周囲からいくらでも調達できる。とってもエコだ。これはいい。

山での予行演習のつもりだったが、公園のベンチでやったせいだろう、

こいつを持っていれば、いつホームレスになっても心強いと思ってしまった。