今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

藤が丘でのあんかけスパvs油そば

2014年04月06日 | 名古屋周辺

久しぶりに、日曜を名古屋ですごす。

我が棲み家がある名東区藤が丘は、名古屋に赴いて真っ先に気に入った所。

そこは周囲の道路一帯に藤ならぬ桜が植えられており、桜の季節には、我ら藤が丘住民は、いながらにして花見を楽しめる特権を実感する。
その特権をめいっぱい味わおうと、4月1週の土日は、駅前の商店街で「さくらまつり」が開催される。

今日はあいにくの寒波で”花冷え”も味わうこととなったが、地元の人が出店を出し、あるいは客にもなって駅前に集り、仮設広場ではプロ・素人入り交じりいろんな出し物が披露されている。

私も繰り出して、雑踏に混じってフランクフルトを手にしたが、公園でないので、座って食べる場所がない。
ビールなど酒類も売っているが、座って飲めないし、だいいち市販品なら同じ商店街のスーパーやコンビニで買った方が安かろう。

かくして出店での昼食はあきらめ、青空市場のある別会場に行き、そこに並ぶ普通の飲食店を物色する。

まず目についたのは、名古屋名物あんかけスパの店。
向かい側にあった狭い店舗がここに移転したことをはじめて知った。
でも昼前なのに中は満席。
私は名古屋にいる日曜の昼はあんかけスパと決めているのだが(ミラネーズかシャンピニオン)、前の店では大幅に時間をずらさないと満席で入れなかった。だが、広くなった今回も同じ結果に。
これほど名古屋人はあんかけスパが好きなのだ(私も)。

その店の並びに、なんと「油そば」の店を発見。

油そばと言えば、東京多摩地域限定のローカルな食べ物で、同じ東京でも区部の私自身、以前は知らなかった(母は今でも知らないはず)。

それが数年前に都心に進出し、新宿西口や秋葉原では専門店が繁盛している。

その油そばがなんと名古屋の住宅街にも進出してきたとは。

油そばの積極攻勢に対し、あんかけスパがあいかわらず愛知限定なのはどうしたことか(私は、名古屋の麺なら、きしめんやみそ煮込みより、あんかけスパを推す)。

そしてこの藤が丘の地で、名古屋対東京の麺対決が(中華料理の店を挟んで)くりひろげられていたのだ。

私は”つけ麺”は許せないので、いくら評判がいい店でも入りたいとは思わないのだが、油そばはラーメンの進化のバリエーションとして許せる。
というか、油そばを最初に食べた時の衝撃がいまだに尾を引いているせいか、普通のラーメンより、油そばの方をついつい選ぶ。

なので、あんかけスパの店に入れなかった私は、ラーメンを素通りして、油そばの店に入った。

こちらは、満席でこそなかったが、それなりに客がはいっているし、昼過ぎには秋葉系の男子どもがどやどや8人も入ってきた(あんかけスパとは若干客層が異なるようだ)。

店内では、油そばが初めての客に、店員が食べ方を実技指導していた(専門店のここでは、最初にラー油を酢をたっぷりかけ、他の調味料もお好みで入れ、充分にかき回してから食べる)。

油そばって、たいてい、普通盛りと大盛りが同じ値段で、若者なら迷わず大盛りを選ぶが(このサービスが客層に影響していよう)、私はカロリー制限のためあえて普通盛りにしている。
それで私の舌と胃は満足する。

自分の人生で大盛りを頼む時代はとっくに終わっているのだ。

と、ここで記事を終わりにするつもりだったが、よく考えたら上の文章は、正しくないことに気づいた。
それはあくまで一般論だった。
こと、”あんかけスパ”だけは、あんかけスパに限っては、それをいただくのは特別な斎(とき)として、日頃のカロリー制限に目をつぶって、1ではなく”1.5”(普通盛りの1.5倍)を注文することがままあることを告白する。

私にとっての”あんかけスパ”と”油そば”の価値づけの違いがこれでお分かりになろう。