昨日の論文提出の祝杯を一日延期したのは、今日がボジョレー・ヌーボーの解禁日だから。
酒をこよなく愛する者として、酒の収穫祭を祝わないわけにはいかない。
収穫祭こそ、一年で最大の祝祭に値するし(日本で収穫祭が「勤労感謝の日」に置き換えられてしまったのは至極残念)。
もっとも、フランスのローカルなワインの新酒にはるか遠い日本が大騒ぎする”愚”が気にならないわけではない。
本来なら、われわれ日本人にとっては日本酒の新酒こそ大騒ぎすべきだが…。
酒を愛する者にとっては、酒が飲める口実となる行事そのものがありがたいわけだ。
昔のワインが一般に高価だった頃は、ボジョレー・ヌーボーはどちらかというとお手軽な部類だった。
それにライトなので、味に深みはないが飲みやすさが新鮮だった。
ところが、安価なワインが日常的に飲める今となっては、今日買ったものなど、日頃の6倍もする(なのでハーフボトルにした)。
ということで、今日は日頃飲んでいる安ワインではなく、年に一度フランスワインに敬意を表する日という意味あいになっている。