今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

小慰労の温泉:浜名湖弁天島

2014年11月30日 | 温泉

2本目の論文が仕上がったので、ささやかな慰労として、一泊する温泉宿を探した。
といっても先日恵那峡温泉の和洋室に2泊したので、出費を抑えて最安値クラスであるビジホのシングル(5000円台)を基準とする。
候補になるのは、準定宿の小牧の温泉ビジホ(キャッスルイン小牧)、それに三河安城のABホテル新館。
前者はちょっと予算を超え(しかも夕食は別)、後者は2食付いて(ビジホで夕食付きはうれしい)予算的にはOKだがホンモノの温泉でなく、しかも入浴が16時からというのも不満。
決まらないので範囲を拡げると、浜名湖の弁天島に温泉でバイキングの2食付きで予算に収まる宿(開春楼)があった。
このプランでの部屋は、シングルルームで寝るだけの狭さのようだが、夕食バイキングにカニが入っているのが気に入った。
浜名湖畔のJR弁天島駅前なので、電車で行けるのもいい。
さっそく楽天経由で予約(手持ちのポイントを加えてネット決済)。

さて当日、名古屋の棲み家からは電車で2時間で達する。
浜名湖自体は毎年訪れているので、あえて観光する必要はない。

ホテルは週末でないのに本日は「満室」だという。
駐車場の車のナンバーを見ると、愛知が目につく。
近場の気分転換にいいのか。
ちょっと年季が入った造りの宿で、やたら段差が多い。
宛てがわれた部屋は、どうやら従業員の泊り用か準備室で客室の造りではない。
部屋にトイレはなく、洗面台が壁から突き出て、窓には格子がはめ込んである。
テレビはなんとブラウン管。それが机の上にデンと置いてあるので、ノートパソコンの置き場所がない。
冷蔵庫もないので、持ってきた缶ビールは洗面台に水を溜めて冷やす。
ホントに寝るだけの部屋だ(通常のプランだと客室もまともになるようだが、値段もまともになる)。
持参したMacBookはロビーの(完全に分煙されてはいない)ラウンジのソファに座って使うしかない。
ただし天然温泉入り放題(外来だと800円)+カニ食べ放題で6000円切るのだから、無料の部屋に泊まらせてもらっていると思えばいいか。

夕食は17時からと18時半からの90分2部制で、最初後者を希望したら、後者だと最後の30分は補充がないという。それならと早すぎるが17時からにした。
夕食は開始時刻前には行列ができ、大広間にスリッパを脱いで入る(旧式だなぁ)。なのでまずは入口で渋滞となる。
そしてトレイとバイキング用の小さく仕切られた四角い大皿をとって並ぶ。
案の定、カニの所は殺気立つ。
ここはズワイとタラバが混在しており、タラバの太めの脚を探すが、すでに取られて見当たらない。
だが、さすがにカニは”売り”だけあって、足りなくなるとすぐに補充された。
ただ冷凍を解凍しただけなので、茹でたて・焼きたての味わい・温かみがない。
いくら食べ放題でもカニだけだとつらいが、他にもいろいろあり、揚げたての天ぷらと焼きたてハンバーグ(小片を分けてくれる)、あるいは蒸かしたての焼売などを頬ばる。
カニは幾度も往復するが、ご飯とスイーツには手をつけない。
もちろんカロリーオーバーを避けるため。
最後はお茶と漬物で渋く締める。
酒も生ビール中ジョッキ1杯ですんだのは、食べる方に意を注いだため。
60分で切り上げた。
開始から1時間もすると、カニは、開始直後の殺気はウソのように、山盛りのままになっていた。
ちなみに、後片づけもセルフサービスである(後で知った)。

さて温泉だ。
温泉の浴室は正しく最下階にあるが、エレベータが通じておらず、階段を使うしかない。
内湯からちょっと離れた露天は水着での混浴(なので水着持参)。
泉質は、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉。泉温は19℃なので40℃強に加熱している。
内湯は褐色に濁っていて、これだけでも温泉気分。
分析表による源泉の溶存量は5343mg/kgと濃いめだが、浴槽湯口のサンプルによる電気伝導度は1886μS。
源泉に比べて値が低めなのは加水しているからだろうが、温泉の濃度としては充分なので入り甲斐はある。

同じ浜名湖畔で同じカニ食べ放題がある準定宿のグリーンプラザは、温泉でなく、宿代も倍になる。

ビジホ並みの安い料金で温泉らしい温泉に入りたいだけなら、そして夕食もたらふく食べたいなら、この宿もいいかもしれない。寝る以外はロビーにいればいいのだから。


地殻変動の活動期に入ったか

2014年11月30日 | 防災・安全

東日本大震災をもたらした巨大な「東北地方太平洋沖地震」以来、
日本本土自体の地殻変動が活発化している(もっとも東北地方太平洋沖地震自体が活発化の現れだが)。

木曽御嶽の噴火もしかりだが、私が心胆寒からしめられているのは、ここ最近の「長野県北部地震」と阿蘇の噴火だ。

前者は、本州を2分する巨大断層「フォッサマグナ」の北部分であるから。
もともとここの神城断層は活発な方だったが、フォッサマグナ全体に連動したら本州を縦断する巨大地震になるかもしれない。
そしてフォッサマグナは本州のヘソである諏訪で、フォッサマグナ以上に長大な日本最大の断層帯「中央構造線」に接続している。

中央構造線はフォッサマグナの西側の日本を横断して中部~近畿~四国を南北に分割している。
そして九州の別府湾に達して、その先は地中に埋もれて不鮮明になっている。

中央構造線を九州で不鮮明にしているのが、その真上に出現した阿蘇の巨大カルデラだ。

山体が陥没したカルデラだから、噴火の最盛期が過ぎた老年期といえる。
ただ、九州は巨大カルデラが複合しており、新たな巨大火山が出現する可能性をもっている。

最悪のシナリオは、フォッサマグナが活動を始めて、本州中央部が大揺れとなり、
その影響で中央構造線まで活動して、その余波が阿蘇を若返らせるというもの。
もちろんフォッサマグナの陥没帯上に富士があるので富士もその影響をモロに受ける。

ただ、確率的にはこっちだ。
南海トラフの連動地震とその余波。
東海地震の震源となる駿河湾のトラフの先に富士があるので、宝永地震の時のように富士が噴火する。
東麓に溶岩が流れ、火山灰は関東に達し、特に神奈川は被害を被る。
東南海・南海と連動して、紀伊半島・土佐湾に被害を与えるだけでなく、南海トラフに続いている日向灘まで揺れる。
そうすると九州は阿蘇だけでなく、霧島や桜島も活発化する。
既存の火山の活発化だけで済むなら御の字だ。
古い火山の上に新しい火山が出現することがある。
現在の富士もそうしてできた。

さらに、南海トラフの震源地からは離れた(それでも揺れは大きいが)名古屋と大阪も安心できない。
これは内閣府・中央防災会議が想定しているのだが、それぞれ活断層(猿投−高浜断層、上町断層)をかかえており、
それらが南海トラフ地震に関連して、その前後に揺れる恐れがあるため。

名古屋圏での想定でも、この猿投ー高浜断層の地震被害は、
東海地震の被害想定を上回っている(名古屋は、東海、東南海、この地震と3発来るのを覚悟すべし)。

大阪は東京以上に震源が”真下”なので被害が甚大で、死者の想定は首都直下型地震の4倍に達している(上町断層地震)。

政府が公式に発表しているこれらの地震想定が、一般に知られていないのが気になる。
情報を中継する機関(マスコミ・自治体)に問題があるので、私がこうして個人ブログで幾度も強調するしかない。
さらに、両地には南海トラフの地震による津波も襲来する(これは知られているようだ)。