8月1日、暑い職場(私設「日進気象台」では本日39.8℃を記録)が夏季休業に入ったので、さっそく18きっぷで名古屋から帰京の途についた。
予定通り浜松で途中下車して、浜名湖漁協のうなぎ弁当を買おうとしたら、すでに売り切れ。
土曜の昼ということもあろうが、評判が広まったのかも。
しかたなく他の店で買い、毎度のように、ホームのベンチにすわってうなぎ弁当をかっこんだ。
それにしても、今日はいつになく若い乗客が多い。
しかも皆原色の派手なコスチュームで、顔に模様を描いている。
何かの祭が沿線であるのか。
浜松から「愛野」への臨時便の車両がホームに停まっている。
実際、彼らは愛野でどっと降りた。
さっそくiPodから「愛野 イベント」で検索してみると、愛野の「エコパ」というスタジアムで”ももくろ”の「桃神祭」が開催されるという。
あの原色はももくろの色なのか。
掛川を過ぎ、がら空きになってほっとしていると、電車は島田駅で停まったまま動かなくなった。
しばらくして車内放送があり、この先で先行する電車が線路上に置かれた自転車と衝突したため、浜松−熱海間で全線ストップしているという。
またか…といっても今回は当事者ではないが…。
停車し扉が閉まっている車内は冷房が効いているので、暑くはないが、先の放送が時たま繰り返されるだけで、乗客はなすすべがない。
<冷房が効いているのはいいが、じっとしているので、だんだん冷えてきた。
18きっぷ旅は、車内の冷房に6時間以上当たりっ放しなので、長袖・長ズボンにしてきて助かった。
結局1時間も停車して、やっと動き出した。
もちろんこの先の乗り継ぎ予定はやり直し。
ホントは予定より30分早く出発したのだが、結果的には予定より40分遅く帰宅した。
といっても18きっぷの鈍行の旅、この程度の遅れは誤差のうち。
そもそもたっぷりある乗車時間は、ゆったりした椅子と空調の中、イヤホンで音楽を聴きながらの読書に費やしている。
読書が仕事の一部である私にとってはすこぶる有効な時間なのだ。
それでいて、運賃が新幹線の1/4ですむ。
それだけでない。18きっぷ旅にはもう1つ効能がある。
それはあまりに長い列車旅であるため、旅気分に充分ひたれたおかげで、
これ以外に旅に出たいという気が起こらなくなるのだ。
つまり、仕事が進み、費用は大幅に節約でき、旅気分まで味わえるわけだ。
だから、毎年夏は18きっぷをフル活用している。