私のもう1つの顔である”計測マン”のパワーアップはとどまるところを知らない。
今回、装備に加わったのは「マルチ水質測定器」(MJ-7200)。
今まで酸化還元電位、電気伝導率、pHをそれぞれ別個の計器で測っていたが、
これによって1つの計器でそれらが測定できる。
こちらは校正がちゃんとできるので(当たり前か)、信頼度が高い。
これを買った一番の目的は、「全溶存物質(TDS)」が測れること。
すなわち、温泉の”濃さ”が測れる。
いままでは比例関係にある電気伝導率で代用していたが、これからはダイレクトに計測できるのが嬉しい(ついでに塩分濃度も測れる)。
開封して、まず校正をしてから、家の水道などで、旧器と比較してみた。
電気伝導率を測っていたYK-23RPは数値が安定するまでに10分以上要したが、
こちらはるかに短時間で安定するので、ありがたい。
なぜ1台で異なる種類の計測ができるかというと、センサー部分が着脱式で交換できるから。
表示部分はセンサーに応じて自動的に切り替わる。
このマシンは台湾製。
なんでこの手の民生用測定器(気象計、水質計、線量計)は日本製がないんだろう。
日本製はバカ高い研究用か
あとは誰でも買う温度計レベルしかない。
日本では、私のようにあれこれ計測する素人が極端に少ないのか。
みんな同じ行動様式だからなのか。
ご存知のように福島原発事故以降しばらくして、民生用の線量計がやっと発売されたが、
事故当初は線量計を持っている一般人はほとんどいなかった。
あわてて求めた人も、外国製しか手に入らなかった。
その外国とは原発を稼働している国々。
すなわち、原発を稼働している国では、住民が線量計を持っていて当然なのだ。
熱中症を含む気象被害と温泉が多い日本なら、気象計と水質計も民生用で出回っていいのに。