東京・足立区にある大谷田温泉(明神の湯)は全国でも屈指の濃さを誇る日帰り温泉で、なにしろ溶存量が約30000mg/kgと桁違いに多い(温泉法では1000mgを超えれば効能を謳える立派な療養泉)。
つまりずば抜けた”高張泉”で浸透圧がやたら高い(成分がどんどん皮膚から浸透していく)。
昨年訪れたものの、持参した電気電導率計(9999μSまで可能)では、温泉成分があまりに濃すぎたため、測定不能と出て、敗退してきた。→昨年の記事
そこで、20000μSまで測れる計器にパワーアップした私こと”計測マン”は、「源泉かけ流しの日」の本日を狙って計測に再挑戦しに参上した。
勤務先の関係で割引料金で入れるのが嬉しい。
さて、1年ぶりに塩気たっぷりの「大ひば湯」の浴槽に浸かる。
ほんとうは25℃での計測が標準なので、湯からあがって温度を下げたサンプルで計測すべきなのだが、はやる気持ちを抑えきれずに昨年同様、浴槽の湯に直接計器を浸けた(後で温度を下げた計測もちゃんとやっている)。
そしたらなんと、パワーアップした電気電導率計でも測定不能だった(もちろん、温度を下げても同じ)。
すなわち、20000μSをも超えているのだ!
買ったばかりのマルチ水質計も同じ範囲なのでお手上げ(期待した溶存量も塩分度も測れない)。
あの溶存量の源泉かけ流しなので、きっと30000μS近くに達するのではないか。
濃いというより、計測マンにとっては、濃すぎる。
かくして、またしても敗退。
おそるべし大谷田温泉。