今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

私流、青春18きっぷの電車旅

2021年03月14日 | 

ずっと東京と名古屋を往き来する生活をしているが、「青春18きっぷ」のシーズンと重なる8月前後と3月は、丁度名古屋での勤務が(授業がなくなって)緩くなるので、鈍行でのんびり往き来できる。
18きっぷを使えば交通費が1/4以下になるのがうれしい。
こういう使い方は私ならではだろうな。
このパターンをずっと続けていて、夏と春は18きっぷ5回分を毎回フルに使い切るので(年に10回使用)、もうヘビーユーザーといってもいい。

鈍行を乗り継ぐので所要時間は3倍以上になるが、無限に必要な読書時間に充てれば問題ない。
時間がたっぷりあるので分厚い本を集中して読めるのがいい(小説では過去に「ドグラマグラ」,「死霊」,「カラマーゾフの兄弟」など読んだ)

ひたすら読書にいそしむのもいいが、使い慣れて精神的に余裕がでてきたので、
東京—名古屋間をいつも素通りするのももったいないと思い、
途中下車して駅近所の名所などを巡ることにした(18きっぷは途中下車自由)。
東海道線だと便が頻繁にあるので、たいした時間ロスにならないからこれが可能。

前回の記事で、早川駅で降りて寺巡りしたのも、実はこれの第1弾でもあった。

今日は、東京から名古屋往き。
そうそう、もう1つの楽しみ方として、駅弁を買って食べるというのもある。
普通のロングシートだと車内で食事はできないが、東京—熱海間はグリーン車があるので、グリーン料金を払って(車内ではなくホームで購入すべし)、ゆったりしたシートに身を沈めて車窓の景色を楽しみながら駅弁を頬張る(今回は上野駅で買った福井のカニ尽くしの弁当)。
グリーン車がない、たとえば名古屋寄りの場合は、1便遅らせてホームのベンチで食べる(浜松駅の鰻弁当)。

さて、今日は、興津駅で降りて名刹・清見寺に行こうかと思っていたが、雨上がりの晴天で純白の富士がとてもきれいなので、予定変更して吉原駅で降り、「富士と港の見える公園」に立寄ることにした。

吉原駅は田子ノ浦港にほど近く、しかも富士山が真正面。
富士の他に南アルプスの塩見岳(3047m)※もよく見える。
※山名の由来として、海(潮)が見えるからという説があるものの、南アルプスのど真ん中からそれは信じ難いという論評を目にしたが、こうして駿河湾の港から塩見岳がはっきり見えるのだ。

公園にはらせん階段のある展望台、仏舎利塔と阿字神社(どう考えても元は仏教系)それに見付跡がある。

あと住宅地に「鈴川の富士塚」というのがあるので行ってみた。
まさに富士を遥拝する浅間神社の富士塚で、塚の上に上がると本物の富士山とご対面(写真)。
ただ、もともと付近一帯から富士山を拝めるのだが。
小一時間の散策で駅に戻り、再び18きっぷの乗客となった。

途中下車して近所を歩くことで、旅気分も高まり、座り詰めから解放されて、気分転換にも軽い運動にもなる。