今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

スカイツリーに行ってきた

2021年03月18日 | 東京周辺

東京スカイツリーは、建設中に、その異様な高層建築を見に行ったが、
完成・オープンしてからは、混雑で待つのを嫌がって、ちっとも行く気になれなかった(その代わりに、閑散とした東京タワーの方に行った→「東京タワーに行く」)。

どうせ行くなら、空いていて、しかも眺めがいいタイミングに行きたい。

ならば、私にとって春休みで東京宅にいて、緊急事態宣言が解除されようとする直前の平日で晴天の今日をおいてほかにない。

ただ、晴天といっても春霞(実は黄砂)の時期、日中に行っても遠望は期待できない。
それを期待できる日の入りを見計らって行こう。
ということで、家をゆっくり16時前に出て、地下鉄・東武線と乗り継いで「とうきょうスカイツリー」駅で降りた。

さっそく、駅のどの出口から出たらいいかわからない。
直線距離が近い方の出口から出たら、チケット売り場はあちら側という矢印。
そちらに大回りして、タワー下のビルのエスカレーターに乗り、動線に沿って進むと、タワーではなく水族館前で出て、あやうく水族館のチケットを買いそうになった。
目を皿のようにして案内を探し、ようやくスカイツリーのチケット売り場にたどり着けた。
21世紀の東京を代表する観光地がこれでいいのだろうか。

チケット売り場は、間隔を空けた行列になっていて、長くはないが、売り場担当が2人しかいないこともあって、15分並んだ。
さらに、タワーに上がるエレベータに乗る前に、簡単な荷物検査を受ける。

エレベータ乗場では、係員のこなれた説明を受けて、このあとはスムース。
私は、精巧な高度計を持参して(事前に高度調整済み)、エレベータ内で高度がどんどん上がるのを確認する。
高度計が正しく350mを示した所で、扉が開くと、目の前に大東京の俯瞰風景が広がる。

まず、生まれて初めて、東京タワー(333m)を見下ろす(写真中央の尖塔)。
周囲を高層ビル群に囲まれた東京タワーのなんと平凡な姿か。
まるで名古屋・栄のテレビ塔のように存在感がない。
東京タワーは、近くの地上から見上げるに限る。

同じく、新宿の高層ビル群も見下ろされる。
残念ながら見上げるべき山々は見えず、展望は都内と江戸川沿いの千葉、荒川沿いの埼玉に限られる。

さらに上(450m〕の天望回廊に向う。
エレベータの天井からタワーの内部が見える(写真)。
スカイツリーの最上階に達すると、眺められる東京タワーや高層ビル群はいちだんと低くなる。
持参した8倍の双眼鏡を使うと、ディズニーランドの「山」や、羽田空港の旅客機も確認できる。
双眼鏡から自宅の方を探すと(自宅からスカイツリーは見えない)、最寄り駅のビルや、近くの病院の建物を確認できた。

日没方向はあいにく雲がかかって富士山などの山々のシルエットは見えなかった。
日没を過ぎると、だんだん街の灯が点灯し出す。
行き交う車もライトを点け、車と街灯が灯りの列を作る。
夜景はそれなりにきれいだが、場所の確認はしにくくなる。
むしろスカイツリーは夜景の一部として見られる側に入れたい。

という所で満足して、降りるエレベータに乗った。
最後は5階に出て、正面が土産物売り場、その横から駅に出る2階までエレベータに乗り、2階のスーパー食品売り場の中を抜けると、駅から直線距離が近い口に出た。
こっちからでも行けたのか?
それとも買い物(土産と夕食の総菜)を誘発する一方通行の見事な動線となっているのか?
次回は、冬に来て、東京・関東を囲む山々を眺めてみたい。