成人の日の今日、20歳の誕生日を丁度2週間前に迎えた甥が、区と母校の成人祝いに出席するため、
スーツ・コート姿で家を出るところを、私が家の前で記念撮影した
(私の時もそうだったが、男子の成人の日は家族でもこの程度の対応。
本人にとっても成人式はかつての友達と集まることの方が重要だった)。
私はそのままカメラを携えて、小田急線に乗って神奈川県の日向(ひなた)薬師(宝城坊)に向かう。
日向薬師は、丹沢・大山の麓にある奈良時代創建の古刹で、山の中にポツンとありながら、
重要文化財の仏像がひしめいている素朴で豪華な寺。
その文化財の1つである本尊薬師如来(伝行基作)が、本日8日(初薬師の日)に開帳されるのだ。
以前ここには、大山の下山ルートとして立ち寄ったが、今回は上の写真撮影もあったので、
大山登山は省略して、伊勢原駅からバスで往復した(「丹沢・大山フリーパス」を利用)。
バス終点の日向薬師バス停で、Googleマップを頼りに日向薬師までの歩行ルートを探ったら、遠回りの車道を案内された。
それでも15分で着き(バス停の案内には30-40分かかるとあった)、まずは茅葺きの本堂(写真:重要文化財)の薬師如来と十二神将に参拝(こちらは重文ではない)。
ついで写真左奥の宝物殿に拝観料300円払って入ると、館内左側に丈六の阿弥陀如来坐像、正面に鉈彫りの本尊薬師三尊とその左右に展開する十二神将と四天王のいずれも立像、
そして右側に丈六の薬師三尊が居並ぶ(立像の日光・月光両菩薩は奈良薬師寺と同じく、軽く腰をひねっている)。
これら合わせて鎌倉時代作の計23体もの国指定重要文化財※の仏像が三面(視野270°)にひしめく壮観は、
同じ神奈川県の古都鎌倉でも経験できない。
※:本尊の薬師三尊は平安時代作。館内の重要文化財は2頭の獅子頭を合わせると25体で本尊を収めている厨子を含めると26。
開帳日である本日ならではの、この贅沢な空間をじっくり味わう。
ご朱印集めの趣味はないが、丈六の薬師三尊の御影(おすがた)があったので迷わず購入(500円)。
帰りは、Googleマップでは案内されなかった石畳の参道を下った
(Yahooマップだと参道は地図に表記されるが、こちらもルート案内はできなかった)。
これで私の2024年正月の寺社巡りはおしまい。