易者は冬至の日に、来年を占う”年筮”(ねんぜい)をする。
大学の「易学研究会」の顧問である私も、授業の空き時間に研究室で筮竹を裁いて、中筮法で来年を占った(対象は自分個人でなく、皆さんも含まれる)。
結果は、䷅天水訟(てんすいしょう)だが、二・三・五爻が変爻なので、䷷火山旅(かざんりょ)に変じるとみた。
天水訟は、柔(陰)の上に剛(陽)が乗っているため不安定で、争いごと(訴訟)が起きる卦。
火山旅は、少しはバランスは良くなるものの、そこに留まることを得ず、他所に行く卦。
これらを合わせると、トラブってうまくいかないので、そこから逃げると解釈できる。
ちなみに昨年の年筮の結果(すなわち今年)を検証してみる。
䷹兌為沢(だいたく)で、四爻が変爻なので䷻水沢節(すいたくせつ)だった。
前者は喜びがあるものの、後者は大人しくしていろというもので、停滞の卦だ。
実際、コロナ禍が続いて停滞も続いた。
それに対して来年は、あまりよくない意味で、変動が起きる(特に春と秋)。
その不安定さにつきあわない方がよいようで、方策や気分を転換した方がよさそうだ。
災害が起きそうな時には、踏ん張っていないで避難した方がいい。
年の後半、旅には適している。
2017年末から年筮を始めているが、なかなか良い卦にならないなぁ。