毎月泊り旅をしていると、それなりに装備が決まってくる。
長年の試行錯誤を経てほぼ固定したので、それを紹介する
旅行用キャリーバッグ(機内持ち込み用サイズ)。
重くても車輪がついているので、車でない旅行にも移動が楽。
絶対条件として、2輪ではなく4輪(方向転換がスムースで、後ろではなく真横で引ける)、外にポケットがあること。
日頃は使わない旅行専用の小物(フック、懐中電灯や錠剤ケースなど)はそのポケットに入れっぱなし。
肩掛けバッグ
肩掛けの紐がついた大きなバッグには、カメラ、筆記具、家の鍵(バッグ内で別収納)、予備ティッシュ、iPad、行先で得たパンフや買った物などを入れる。
このバッグのポケットには、さらに買い物用の手さげ袋も入れてある。
実際には肩にかけるのではなく、身体バランスのためにたすき掛けにする。
旅先の訪問先では、このバッグを持参する。
日帰りの小旅行は、この肩掛けバッグだけで済ませる。
【服装】ついでに服装では以下が私の定番
メッシュのベスト
これはポケットをたくさん使うためで、財布、車のキー、スマホ、ティッシュなど移動中も使用するものを入れる。
メッシュなのは夏でも着用できるため。
ポケットが上下左右に6つほどあるいわゆる「釣り用ベスト」に違和感ある場合、例えば街中を歩く場合は、よりファッショナブルな2つポケットの目の細かいメッシュベストにしている。
ただしポケットには中の物が落ちないようにチャックか蓋は必要で、その点やはり釣り用がベスト(best)。
もちろん、街中ならポーチやミニバッグでいいが(私の東京での外出はミニバッグ)、泊り旅行の場合は肩掛けバッグも併用するので、ミニバッグ類は邪魔になる。
靴にもこだわりがある。
旅先では、寺や古民家など、靴を脱いで入る所があるので着脱しやすいよう紐なしが前提。
それでいて未舗装の悪路を歩くこともあるので、底はビブラム。
アッパーは皮だと夏暑いので、通気性と防水性を兼ね備えた材質(ゴアテックスなど)がいい。
この条件を満たす靴はかなり限定されるがないことはない。
【バッグ内に入れているもの】
さて、キャリーバッグの中には何が入っているか。
まず、泊まる場合は、旅先での仕事とメールチェック、寝る前の映画鑑賞のためにノートパソコンは必携(もちろん電源一式も)。
嬉しいことに、最近はWi-Fiのない宿がないので、旅先でも仕事の書類を勤務先に提出できる。
ノートパソコンは15インチなので映画鑑賞の画面としても不満がない。
音声は、肩掛け式のスピーカから流している。
旅先の宿では、歯ブラシ・タオル・バスタオル・ひげ剃りは供給されるので、それらは入れない。
必須なのは電源ケーブル延長コード・分配器・USBケーブル・USBアダプタだ。
ここで思い出したが、肩掛けバッグにもUSBケーブル・USBアダプタ、それに充電用バッテリもミニポーチに入れてある。
●着替え
常用している下着(ふんどし)とくるぶし丈のアンクルソックスは、何泊しても1セット分の用意。
これらと今着用している分を合わせて2セットを、毎日、洗面所で洗って交互に使用するから。
洗うタイミングは、チェックイン後の最初の入浴後。
ふんどしとアンクルソックスは、元より乾きやすいので室内干しで翌朝には乾く(部屋にあるタオル干しの余った欄干に干す)。
下着のシャツは、スポーツ用の速乾性のものを着用すれば、2泊程度なら予備は不要(宿にいる間は浴衣で過ごすため、シャツを着ない)。
シャツを予備で持っていく場合、洗濯して干すための折り畳みハンガーも持っている。
宿の室内では裸足ですごしたいが、カーペットが古い場合などは、備えつけのスリッパより、自分用のスリッパがいいが、そもそもスリッパ自体の履き心地が悪く(携帯用のスリッパは尚更)、またかさばる。
なのでネットで買った足半(あしなか)を持参する。
足半は、文字通り長さが半分なのでスリッパよりかさばらないし、足の裏の肌触りがいい(もちろん室外の館内移動には備え付けのスリッパ)。
●充電式ランプ
客室内が暗い場合(私はそれが好きなのだが)、紙の本を読むのに暗すぎる。
そこで充電式のランプとそれを吊り下げる鉄棒のスタンドも装備している(いずれもネットで購入)。
洋室だとベッド頭側のスタンドで間に合う場合もあるが、読書用には高さが合わない場合が多い。
この手のランプは、他のUSB機器の充電用バッテリとしても使えるから便利。
もちろん夜間停電時の室内灯としても心強い(携帯用の懐中電灯は別用途)。
●飲食の補助
私は朝はコーヒーを飲みたいのだが、宿だとお茶しかないし、朝、食堂で飲めても、部屋で飲みたい(休暇村だと食堂のコーヒーをカップに入れて部屋に持っていける)。
そこで、ドリップコーヒー数袋と金属製のカップも入れている。
カップはビールや寝酒(焼酎の水割り)にも使う(金属の方が陶器より軽くて割れない)。
アウトドア用の5〜10徳ナイフがあれば、栓抜き、ワインコルク抜き、それに寝酒のつまみに食べる魚肉ソーセージを切るナイフ、さらにはフォーク・スプーンも使える。
最近は、チェックイン後の一番風呂の湯上り用に、ノンアルコールビール(350ml缶)を持参する。
ビールは風呂上りの爽快感を高めてくれるありがたい飲料だが、夕食前の明るいうちからアルコールを飲むのは気が引けるし、もしかしたら運転する必要が発生するかもしれない。
なので、ほとんどビールと思える味に進化したノンアルコールビールがちょうどいいのだが、宿の自販機にはほとんどないので、持参するしかない。
最近の宿は空の冷蔵庫があるので、着いたらまずはそこに入れておく。
●衛生用品
宿でも借りれるが、自前で持っておきたいのが爪切りと絆創膏テープ。
あと毎晩使っている睡眠中に口を閉じるためのサージカルテープも入れている。
ヒゲ剃りは、宿の備品を1回で捨てずに使い回すので、溜まっている。
でも時に顎の皮膚を切ったりするので(出血した顔で朝食に臨むハメに)、それに懲りて携帯用の電動ひげ剃りを買った(電池式)。
電池はもちろん充電式を使っているので、USB接続の電池充電器(単三・単四併用)も入れている。
あと幸い一度も使ったことはないが、洗浄器付きトイレでなかった場合の備えとして、手動洗浄器のセットも入れている。
●便利な小物
ルームキーをかけておくためのフック。
ルームキーは室内で見える場所に置かないと、探すはめになる。
一番いいのは、ドアにぶら下げておくことだ。
そこで、そのためにフックを揃えた。
ドアが金属用のマグネットのフックと、非金属用の吸盤のフックの二種類だ。
これらは100円ショップで買える。
滞在中は、このフックをドアに付てそこにキーを下げ、チェックアウトする時に外してキャリーバッグの外ポケットに入れる。
●防災用品
旅先の宿で一番怖いのは、就寝中の火災だ。
部屋が階上だとなお怖い。
まずは懐中電灯。
客室に備え付けてある宿もあるが、ある宿では電池が切れていたので、持参すべき。
手に持たずに着用できるタイプがいい(私は首に掛けるタイプ)。
乾電池よりも充電式がお勧め(寝る前に充電状態を確認)。
次に緊急脱出用の体重を支えられるロープを20m分。
二重にして使う(強度が2倍)ので、使用時の長さは半分の10mを想定。
10mあれば2階下に降りれる(そのためのロープワークは習得済み)。
体重を支える強度が必要なので、それなりの店(ハンズでOK)で買う※。
あと防煙マスクも一緒にキャリーバッグにしまってある(備付けのタオルを濡らして使ってもよい)。
※:このロープ装備は一番ハードルが高いと思う。ロープがない場合、部屋にあるシーツを全て結べば、同じ用途に使えることは知っておいてほしい(ホテルニュージャパン火災の時、そうやって助かった泊り客がいた)。
これらは、宿でもらう(宿の名の付いた)ビニールのカラー袋に分類して入れておく。
●時々持っていくもの
頭の先から足先まで支えてくれる折りたたみ式のリラックスチェア(なぜか現在では販売していない)が、ハンモックのようにとても心地よいので、旅先でリラックスしたい時にはこれを持っていく。
ただし重さが6kgあり、しかもかさばるので、車に積んでいくことが前提。
といっても、浜名湖グリーンプラザに電車で行く時もこれを担いで(袋がショルダー式)、和洋室の室内だけでなく、浜名湖畔の木陰で使ってとてもいい気分になれた。
茶臼山に行く時は必ずだが、他の旅先では目的に応じて、計測機器を持参することがある。
測るのは、空気中なら、地磁気、静電位、放射線。
温泉なら、電気伝導度(温泉の濃さ)、酸化還元電位(温泉の鮮度)、 pHなど。