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カシオペアの丘で(上・下) 重松清
天童荒太の「永遠の仔」を彷彿とさせる始まり方で、内容的には重松の「その日のまえに」を思い起こさせる本書。読者に「ずるい」と言わせるほど「泣かせる」つぼを心得た重松節が炸裂する。上下巻でやや冗長な感じがしないでもないが、読んでいるときに感じる充実感はさすがだ。主人公が過去を告白するところは、やや考えすぎなのではないかとも思うが、いざその場になったらどうするかと考えると、やはり主人公と同じ気持ちになるかもしれない、などとこちらも考えすぎてしまう。堂々巡りの結論の出ないことなのだが、それでも読後感は読み切った手ごたえをずしりと感じさせる。(「カシオペアの丘で(上・下)」重松清、講談社)
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