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バリー・ボンズ チェース500-500 ウェア MLB

これは、大リーグの至宝バリーボンズ選手が、史上初の大記録500本塁打500盗塁を達成する直前に作成された、彼のユニフォームがあしらわれたコレクティブルである。表面に「chasing500-500」と書かれている。彼は、これが製作された数ヶ月後の2003年6月に500本塁打、500盗塁を記録した。記録した後に製作すれば良いではないかとも思うが、こうした途中の記録をコレクティブルにすることで、記録達成のムードを盛り上げるのに一役買うという思惑もあるのだろう。大リーグには300本塁打300盗塁を達成した選手を「300-300クラブ」という言い方があるようで、現在300ー300クラブの会員は6名である。最初の会員が、バリーボンズの名付け親ウィリー・メイズ、2人目の会員がバリー・ボンズの実父ボビー・ボンズ、その後アンドレ・ドーソン選手が3人目で、バリーが4人目ということだ(5人目デジー・サンダース、6人目スティーブ・フィンリー)。その上の400ー400クラブになると、バリー・ボンズひとりだけ(=史上唯一)の大記録となる。さらにその上をいく500ー500ということで、これがとてつもない記録であることが判る。
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怪魚ウモッカ格闘記 高野秀行

昨年急速に脚光を浴びたエンタメノンフの傑作ということで読んでみた。まず前半部分では、「謎の未知生物探し」という言葉から受ける「子供っぽい行動と思考」という印象と、実際の行動および思考のギャップに驚かされる。本書を読んでいると、「謎の未知生物探し」とは、想像以上に冷静・慎重・地味な作業や思考の積み重ねなのだと判る。そして後半部分は、「あれれ?」というとんでもない事態が勃発して、著者の努力はあらぬ方向へ…。著者は自分の職業を「辺境ジャーナリスト」と呼んでいるが、その「辺境ジャーナリスト」のプロ根性がすごい。目標に近づくだけのために、奥さんと離婚してすぐその奥さんと再婚することを真剣に考えるくだりは、奇妙に感動的だ。途中で話が「ウモッカ」からどんどん離れていき、「そんなことでいいのか」と突っ込みを入れたくなるが、後から考えると、ちゃんと題名にそれが言い表されていることに気づく。本当に面白かった。(「怪魚ウモッカ格闘記」高野秀行、集英社文庫)
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