書評、その他
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2009年本屋大賞 直前予想
昨年に引き続き、来週発表になる2009年の本屋大賞を予想してみたい。
①本命:
「テンペスト」池上永一
自由奔放なストーリーの面白さ、歴史的な背景が作品全体に与える重み、軽さと重厚さが交錯する傑作である。本屋大賞の受賞傾向にも合致しているように思える。
②対抗:
「新世界より」貴志祐介
「テンペスト」と甲乙つけがたい傑作で、個人的にはこちらの方が完成度は高いのではないかと思う。ただ、SF未来小説という目で見てしまうと、本屋大賞の受賞傾向からいって受賞はやや難しいようにも思える。
③穴:
「ジョーカー・ゲーム」柳弘司
超人的な主人公への興味が尽きない。最近読んだ本の中で早く続きを読みたいと最も強く思った作品である。本命、対抗に比べると小粒な感じだが、読んでいてぞくぞくするような面白さは2作以上であった。「人に勧めたい」という基準ならば文句なく受賞だろう。
「のぼうの城」
次作「忍びの国」と共に高い評価を受けている作品だが、個人的にはさほどすごいとは思わなかった。但し、歴史小説、時代小説の読者層が広まっていることを考えると、ひょっとすると受賞の可能性があるような気もする。
④大穴
「告白」湊かなえ
衝撃的なストーリー展開に、ただただ感心してしまった。好き嫌いがあるかもしれないが、良くも悪くも現代社会を捉えている点は高く評価できる。ただ、本屋大賞を受賞する確率は低いだろう。
「ボックス!」吉田尚樹
大変面白かったが、「一瞬の風になれ」「強い風が吹いている」「サクリファイス」とマイナーなスポーツを取り上げた小説の傑作の出現がここ2年ほど続いたので、今年はないだろう。
今年は「悼む人」「流星の絆」といった超話題作もあったが、個人的には「テンペスト」「新世界より」の2つの作品が抜きんでていたように思われる。同じく評判の高い大作「出星前夜」は、作者飯嶋和一の本「神無き月十番目の夜」を途中で投げ出してしまい、前作の「黄金旅風」も手元にはあるが未読ということで、まだ読んでおらず評価不能。昨年は未読の本が大賞を取ってしまったので今年も少し不安だが致し方ない。
①本命:
「テンペスト」池上永一
自由奔放なストーリーの面白さ、歴史的な背景が作品全体に与える重み、軽さと重厚さが交錯する傑作である。本屋大賞の受賞傾向にも合致しているように思える。
②対抗:
「新世界より」貴志祐介
「テンペスト」と甲乙つけがたい傑作で、個人的にはこちらの方が完成度は高いのではないかと思う。ただ、SF未来小説という目で見てしまうと、本屋大賞の受賞傾向からいって受賞はやや難しいようにも思える。
③穴:
「ジョーカー・ゲーム」柳弘司
超人的な主人公への興味が尽きない。最近読んだ本の中で早く続きを読みたいと最も強く思った作品である。本命、対抗に比べると小粒な感じだが、読んでいてぞくぞくするような面白さは2作以上であった。「人に勧めたい」という基準ならば文句なく受賞だろう。
「のぼうの城」
次作「忍びの国」と共に高い評価を受けている作品だが、個人的にはさほどすごいとは思わなかった。但し、歴史小説、時代小説の読者層が広まっていることを考えると、ひょっとすると受賞の可能性があるような気もする。
④大穴
「告白」湊かなえ
衝撃的なストーリー展開に、ただただ感心してしまった。好き嫌いがあるかもしれないが、良くも悪くも現代社会を捉えている点は高く評価できる。ただ、本屋大賞を受賞する確率は低いだろう。
「ボックス!」吉田尚樹
大変面白かったが、「一瞬の風になれ」「強い風が吹いている」「サクリファイス」とマイナーなスポーツを取り上げた小説の傑作の出現がここ2年ほど続いたので、今年はないだろう。
今年は「悼む人」「流星の絆」といった超話題作もあったが、個人的には「テンペスト」「新世界より」の2つの作品が抜きんでていたように思われる。同じく評判の高い大作「出星前夜」は、作者飯嶋和一の本「神無き月十番目の夜」を途中で投げ出してしまい、前作の「黄金旅風」も手元にはあるが未読ということで、まだ読んでおらず評価不能。昨年は未読の本が大賞を取ってしまったので今年も少し不安だが致し方ない。
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